サントリーホールディングス(以下、サントリー)は1日、バーボンウイスキー「ジムビーム」などで知られる米国大手酒造メーカーのビーム社(米国・イリノイ州)の買収手続きを完了したと発表した。買収金額は約160億ドル(約1兆6,000億円)。

ビーム社は社名を「ビーム サントリー」(Beam Suntory Inc.)に変更し、マット・シャトックビーム社CEOが新チェアマン兼CEOに就任する。また、サントリー酒類株のスピリッツ事業は、2014年内にビーム サントリーとの統合を目指す。これにより、ビーム サントリーは世界第3位の蒸留酒メーカーとなるという。

「ビーム サントリー」社ロゴ(出典:サントリーWebサイト)

代表ブランドは、「ジムビーム」「ノブ クリーク」「メーカーズマーク」「山崎」「響」「角瓶」など。今後は、世界最大の蒸留酒市場である米国をはじめ世界各地で代表ブランドを展開していくとともに、強化された世界的な販売流通網により、グローバルな成長の実現を図るとしている。

佐治信忠サントリー代表取締役社長は、ビーム社とサントリーには「やってみなはれ」のスピリッツが流れているといい、「この2つの精神が、これから新たな可能性に向かって挑戦する強固な原動力になると思います」と話しているという。