パナソニックは4月12日に「日本の一次・二次電池産業の誕生と成長、1893」とのタイトルで屋井乾電池、GSユアサとともに「IEEEマイルストーン」に認定されたことを発表した。パナソニックは乾電池、リチウム一次電池、ニッケルカドミウム電池の分野における貢献が評価された。

左から初期の乾電池、リチウム一次電池、ニカド電池

「日本の一次・二次電池産業の誕生と成長、1893」は、日本では19件目、パナソニックとしては初のIEEEマイルストーン認定となった。屋井乾電池は1893年に屋井電池発明特許により日本の乾電池産業を誕生、発展させたこと、GSユアサは鉛蓄電池、パナソニックは乾電池とリチウム一次電池、ニカド電池により、日本の電池産業および家電産業の発展に貢献したことが認められた。

パナソニックがマンガン乾電池の自社生産を開始したのは1931年のこと。1954年に国産初の完全金属外装缶のマンガン乾電池を、1971年にはリチウム一次電池を業界に先駆けて開発。二次電池においては、1958年にニカド電池の本格生産を開始した。その後も技術を進化させ、機器の長時間駆動や小型・薄型化、市場創出、需要の拡大に寄与した。

IEEEマイルストーンは、開発から25年以上経過し、社会や産業の発展に多大な貢献をしたと認定される歴史的な業績を表彰する制度。

IEEEのDr. Staecker前会長から記念の銘版を贈呈されるパナソニックのAIS社 伊藤社長