ドイツのフォルクスワーゲンAGはジュネーブ国際モーターショー(3月6日から一般公開)にて、まったく新しいコンパクトSUVモデル「T-ROC」を世界初公開した。SUVでありながら、ルーフを取り外してオープンスタイルにすることもできる。

フォルクスワーゲン「T-ROC」

「T-ROC」は、「ゴルフ」をベースにしたコンパクトSUVで、同じ「ゴルフ」ベースの「ティグアン」よりもひと回り小さく、2ドアボディとなっている。エンジンは184PSの直噴ターボディーゼルを搭載し、7速DSGと組み合わせる。4輪駆動システム「4MOTION」を採用しており、「ストリート」「オフロード」「スノー」に走行モードを切り替えられる。

全長4,179mmのボディは、MQBプラットフォームをベースに開発されており、車両重量はわずか1,420kg。コンパクトなボディながら、前後のトレッドは広く取られており、前後オーバーハングも短く、ダイナミックな印象を与えるプロポーションだ。マルチピースの19インチホイールも、この印象をさらに際立たせる。

エクステリアデザインはフォルクスワーゲンの新しい方向性を示すもので、曲面を多用した躍動感のあるものに。ルーフは2分割して取り外し、荷室に収納することができ、気軽にオープンエアモータリングを楽しめる。

インテリアデザインも革新的で、エクステリアとは対照的に直線を多用した未来的な雰囲気だ。センターコンソールのタッチスクリーンや、リアビューミラーの位置にあるHDカメラは取り外して車外で使えるなど、装備面でも新たな提案を行っている。