フランスのオートモービル・プジョーはこのほど、第84回ジュネーブ・モーターショー(3月6日から一般公開)への出展概要を発表した。新型「108」「308 SW」を初公開するほか、「PureTech 1.2リットル 3気筒ガソリンエンジン」など次世代エンジンも発表する。

プジョー新型「108」

プジョー新型「308 SW」

新型「108」は、トータル販売台数80万台以上というヒットとなった「107」の後継モデルで、今年夏に販売が予定されている。この新しいシティカーは、ヨーロッパ市場で10%近いシェアがあるAセグメントに新風を吹き込むものだ。全長3.47m、重量840kgとコンパクトで、3ドア・5ドアのハッチバックとカブリオレがラインアップされる。

パワーユニットには4種類を用意。ベースとなる2種類の3気筒ガソリンエンジン「1.0 リットル VTi」「PureTech 1.2リットル VTi」は、燃料消費量を最低限にコントロールし、CO2排出量も88g/kmからに抑えられている。

新型「308 SW」は、ヨーロッパ市場で3番目に大きいシェアを持つCセグメントに狙いを定めたニューモデル。2013年秋に発売され、4万5,000台の販売を記録した「308」の新しいボディタイプとして、4月からの販売が予定されている。すべてを一新し、前のモデルから名前のみ引き継いだ同車は、このカテゴリーに求められる室内の広さ、機能性、操作性を高い次元で備え、ヨーロッパにおけるCセグメントのカテゴリーで確固たる地位の確立をめざす。

今回のジュネーブショーでは、新しいパワーユニットも発表される。ターボチャージャーとダイレクトインジェクションを組み合わせた「PureTech 1.2リットル 3気筒ガソリンエンジン」、SCR(選択触媒還元)と微粒子除去フィルターの組み合わせなどの技術により、ユーロ6ディーゼル排ガス規制に適合した「Blue HDi ディーゼルエンジン」、ディーゼルハイブリッドの「HYbrid4」など。

「Blue HDi」の2.0リットルエンジンは、「308 SW」に搭載され、そのトランスミッションにはアイシン製の6速オートマチックトランスミッションが組み合わされる。この新型オートマチックトランスミッションにより、「308 SW」ではマニュアルトランスミッションよりも5g/kmもCO2が削減され、燃料消費量において最高の性能を発揮する。

ジュネーブ・モーターショーではその他、「RCZ R」「308 R コンセプト」をはじめ、パイクスピークで圧倒的な記録を達成した「208 T16 Pikes Peak」なども展示予定だ。

新型「108」

新型「308 SW」