ビー・エム・ダブリューはこのほど、同社の中核モデルである5シリーズに、「衝突回避・被害軽減ブレーキ」や「アクティブ・クルーズ・コントロール」などの機能があるドライバー支援システム「ドライビング・アシスト・プラス」を全車標準装備(「M5」は除く)したことを発表した。

BMW 5シリーズ

同システムはこれまで、「535i」(xDriveツーリング含む)や「550i」「アクティブハイブリッド 5」に標準装備されていたが、新たに「523i」「523d」「528i」にも装備することで、「M5」を除く5シリーズ全車に標準装備されることとなった。

「ドライビング・アシスト・プラス」は事故を軽減し、運転を補助する4つの機能を備える。衝突の危険が高まった際にドライバーに警告する「前車接近警告機能」、警告しても追突が不可避な場合にブレーキをかける「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、前方の車両との車間距離を維持しながら自動的に速度制御を行う「アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)」、車線の逸脱を警告する「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」だ。

「衝突回避・被害軽減ブレーキ」については、歩行者検知機能により歩行者への接近に対しても、ドライバーへの警告と衝突回避・被害軽減ブレーキを作動させる。また、カメラベースのシステムにミリ波レーダー・センサーを追加することにより、前方の車両に対する検知能力を大幅に向上させた。なお、モデルラインアップも拡充され、従来の「Modern」「Luxury」「M Sport」に加え、スタンダードモデルが追加された。価格はセダン「523i」のスタンダードモデルが615万円など。