東京電力は13日、福島第1原子力発電所1号機の原子炉格納容器下部から、汚染水が漏れていることを初めて確認したと発表した。

同社は13日から、格納容器下部の状況を把握するため、建屋内部にカメラを搭載した水上ボート型ロボットを入れて調査を開始。カメラ映像により、格納容器と圧力抑制室(サプレッションチェンバ)をつなぐベント管、およびサンドクッションドレン管からの水漏れの有無および外観を確認した結果、2か所で汚染水の漏えいが確認された。

このうち1カ所は、ベント管上部方向より水が漏れ、圧力抑制室の外側の面を伝い建屋の下に水が溜まっていた。

圧力抑制室の外側を伝い建屋の下に水が溜まっている(出典:東京電力Webサイト)

もう1カ所は、サンドクッションドレン管が破損し、壊れた箇所から水が流れ出ていた。

破損したサンドクッションドレン管から水が流れ出ている(出典:東京電力Webサイト)

併せて、ベント管下部の放射線量を測定した結果、1時間当たり約0.9~約1.8シーベルトの線量が検出された。