「1日の残業時間(サービス残業を含む)は平均何時間ですか?」

結婚マッチングサイトのマッチ・ドットコム ジャパンはこのほど、全国の20~35歳の独身女性284名を対象に実施した、職場環境と恋愛に関する調査結果を発表した。調査は、9月9日~11日、独身女性会社員・公務員を対象にインターネットにて行われた。

働く女性の労働環境

調査ではまず1日の残業時間を聞いたところ、「0~1時間未満」という回答が最も多く60.6%を占め、「1~2時間未満」(21.8%)、「2~3時間未満」(8.8%)と続いた。

6割の人が残業は「0~1時間未満」と少ない傾向だったが、だから仕事がラクとは言えないようで、平均残業時間が0~1時間未満の人でも、「仕事量が多すぎる。どれだけヘトヘトになって時間に終わらせても、時間内に終えているのなら問題ないとされる。欠員が出たのに補充してくれず、幾らしんどいと訴えても考慮してもらえない」(卸売業/32歳)、「お昼ごはんは手が空けば何とか食べられるが、忙しいとお昼どころか休憩すら取れない」(不動産/26歳)など、勤務時間内でかなりのハードワークを強いられているケースも見られた。

「勤務先のブラック度はどのくらいだと思いますか?」

次に、自分の職場をどう評価しているか「勤務先のブラック度はどのくらいだと思いますか?」という質問をしてみた。「ホワイト(ほぼ0%)」という回答は25.4%で約4人に1人だった。ホワイトともブラックとも言えない「グレー(薄い~濃い)」が僅差で続き23.2%。「有給休暇を取れないことはないが、取った後の上司からの文句や嫌がらせがハンパじゃないのでとらないようにしている」(商社/29歳)といった意見が見られた。

「ブラック」という回答は5.3%と少数派だったが、「残業が美徳とされ真夜中過ぎまで会議が続く」(情報通信/31歳)、「手当なしの休日出勤が当たり前で離職率が高い」(サービス/33歳)、「パワハラやイジメがある」(医療/27歳)等、悲痛な意見が寄せられた。

働く女性の職場恋愛

「職場に恋愛対象になる男性は何人くらいいますか?」

「職場に恋愛対象になる男性は何人くらいいますか?」と聞いてみたところ、「0人」という回答が77.8%と圧倒的多数を占めた。「不況による若手社員の採用減なども影響しているのでしょう、職場は既婚男性ばかりという声も多く、職場はもはや出会いの場にならないというのが今の時代の現実。働く女性のパートナー選びは職場の外が基本になっているようだ」と調査では分析している。

また、勤務先のブラック度別に見ると、ブラック企業では「恋愛対象の男性がいる」という方が46.7%と、他より突出して多い傾向が見られた。ブラック企業は社員の入れ替わりが激しく若手男性社員の割合が高いことや、過酷な労働環境で社員同士の連帯感が高まること、社外に目を向ける余裕がないことなどが理由と考えられるとしている。

「職場恋愛をするために、今の職場に足りないものがあるとしたら何だと思いますか?」

「職場恋愛をするために、今の職場に足りないもの」について聞いたところ、44.7%と半数近くが「独身男性の人数」が足りないと回答した。「40代以上の人がほとんど(販売/27歳)」「院長以外に男性がいない(医療/29歳)」「独身は10代ばかり(土木/32歳)」「独身男性は1人いるがタイプではない(福祉/33歳)」など業種的に男女比や年齢比のバランスが悪い傾向も見られたという。

理想の上司像

「この人が上司なら『サービス残業してもいい!』と思える、アラフォー&アラフィフ男性俳優は誰ですか?」

「この人が上司なら『サービス残業してもいい!』」と思えてしまう男性俳優を聞いてみたところ、1位は堺雅人(13.7%)、2位西島秀俊(13.4%)、3位福山雅治(10.9%)だった。

大ヒットドラマ『半沢直樹』の影響を受けつつ、堺雅人さんに対しては「絶対に部下を見捨てたりしないと思う」(金融/28歳)、「やさしいほほえみで癒やされそう」(冠婚葬祭/28歳)などの意見が寄せられた。