4月1日のエイプリルフールの日に公開された「Google 日本語入力パタパタバージョン」の開発の舞台裏の様子が、「Google Developer Relations Japan Blog」に掲載されている。

「Google 日本語入力パタパタバージョン」は、Google日本語入力チームが2013年4月1日に、長年の研究結果の成果として披露したもので、Webでも試せる特設Webサイトも設置されている。「Google Developer Relations Japan Blog」には、Google 日本語入力パタパタバージョン開発チームが集まり、当時を振り返っている。"文字を並べた板にダーツを投げて入力できないか ?"、"宝くじの抽選番号の回転する円盤のような方法"など斬新なブレインストーミングでアイデアを構築した様子がうかがえる。

実機とWebの並行開発で行われ、実機は既製品のパタパタ時計を分解し、USBキーボードとして動作させるために電子回路部分は自作し、2012年のモールスバージョンにモーターを制御する機能を一つ付け加えた形になっている。Web版はJavaScriptとCSS3で書かれた体験アプリをWebに埋め込む形で、パタパタ動作にはCSS3のアニメーション機能を使いクロスブラウザ対応に「Closure Library」、かな漢字変換に「Google Transliteration API」を活用していることも工夫した点としてあげている。

また、パタパタバージョンと2012年のモールスバージョンのソースコードも公開したこと、Google日本語入力スペシャルバージョンとしてメガネバージョンも開発していることも明かされている。