9月17日(現地時間)、Microsoftは多数の公式ブログでKinect for Windows SDK(ソフトウェア開発キット)がバージョンアップしたことを明らかにした。フィルムやテレビの世界では「クロマキー合成」と呼ばれる合成機能を実現するAPI(Application Programming Interface:簡潔にプログラムを記述するためのインターフェース)を新たに用意。ユーザーの背景を削除して、人工的なバックグラウンドを挿入する機能や、輪郭色をスキャンして、ゲームや他のアプリケーションのリソースとして利用可能にする3Dモデリング機能を追加した。

背景を除去するAPIで、現実拡張ゲームなど多くの場面における有用性を高めている

この他にもKinect Fusion APIを拡張し、3Dモデルをスキャンする際に色深度を取得可能する機能や、Kinect for Windowsとユーザーの距離に基づいて各種ジェスチャーに応じる適応UI(ユーザーインターフェース)サンプル、HTML5やJavaScriptを使用可能にするサンプルなどが追加されている。

Kinect for WindowsのディレクターであるBob Heddle(ボブ・ヘドル)氏は、「SDKが真(しん)に革新的なソリューションを構築するために必要なツールとなり、新たなるコンピューターの進化を手助けすることを約束します」と「Kinect for Windows Product Blog」の記事で述べた。

既にKinect for WindowsのSDKDeveloper Toolkitはリンク先からダウンロード可能。SDK 1.8で作成したアプリケーションを実行するためのランタイムライブラリも用意されている。