人種差別を理由にツバを吐きつけられた過去を明かしたマライア・キャリー (C)BANG Media International

米シンガーのマライア・キャリーが、子供の頃に人種差別を理由にツバを吐きつけられた過去を明かしている。

アイルランド系の母パトリシアとベネズエラの血を引くアフリカ系アメリカ人であった亡き父アルフレッドを両親に持つマライアは、ニューヨークのロングアイランドでの幼少時代、白人と黒人とのハーフだからという理由で差別を受けていたという。しかし、そのバックグラウンドが自身が出演した最新映画『ザ・バトラー』での役作りに役立ったと話している。

劇中で白人女性が黒人の学生にツバを吐きかけるシーンについて、映画の記者会見の席でマライアはYahoo!ムービーに「ああいうことが実際、私の身にも起きたの。みんなショックを受けて、そんなことは信じたくも受け入れたくもないでしょうけど、実際にあったことなの。劇中の彼女がどんな思いだったか私にはわかるから、この映画の中でまさにあの場面が一番私にとって印象深いものなのよ。それにバスで起きたことっていう点も同じ。スクールバスで、同じように顔にツバを吐きかけられたわ」と話している。

今では夫のニック・キャノンとの間にモロッカン、モンローと2歳の双子を持つマライアだが、以前にも『ザ・バトラー』で共演したオプラ・ウィンフリーとのインタビューで、学校で家族の絵を描いた時に、先生から父親の肌の色を"間違った色"で書いていると指摘されたとも明かしている。「私は、『違います。それが父の肌の色なんです』って言ったわ。先生たちのせいで、それがまるでおかしいことのように感じたわ。変で、とてもぞっとするようなことよ」

(C)BANG Media International