ライフステージに関する意識

大日本印刷(DNP)は、生活者の情報メディア利用の実態や購買行動の変化などを調査・分析する「メディアバリュー研究」を2001年から行っている。このほど仕事や子育てを終了し、“第二の人生”を意識する70代シニア層についての調査結果を発表した(※)。

70代の80%以上が「既に第二の人生だと思う」と回答

まず、「第二の人生」を歩んでいることを意識しているか尋ねたところ、50代の男性の28.5%、女性では38.2%が“第二の人生”の準備期であると回答。60代に入ると「既に第二の人生だと思う」の回答が大きく増え、70代に入ると男性の87.4%、女性の83.4%が「第二の人生だと思う」と回答している。

友人や知人に贈り物をする傾向が高い70代

70代は家族や友人とのつながりを作ることを意識している人が多いことも分かった。特長的なのは友人や知人に贈り物をする傾向が高いことで、「お歳暮」や「お年賀」などの季節のギフトだけでなく、「お礼の品」や「励ましの品」など、活発に贈り物のやり取りをしていることも明らかとなった。

半年以内に贈ったギフトについて

70代の半数以上が「備えよりも、今を豊かに暮らしたい」

次にお金に関する調査では、70代の半数以上が「将来のために備えるよりも、今を豊かに暮らしたい」と考えていることが分かった。特に女性の70代の女性は、どの年代よりもその意識が高い傾向がある。

将来のために備えるよりも、今を豊かに暮らしたいと思うか

今後に向けた消費イメージについて聞くと、「国内旅行」「趣味や娯楽」「海外旅行」「金融商品」にお金を使いたいと回答した割合が、70代はどの年代よりも高かった。特に「国内旅行」は70代の70%近くが、そのためにお金を使いたいと回答している。

今後に向けた消費イメージ

※「第二の人生を歩んでいると思うか」調査時期は6月。調査対象者は20歳~80歳以上の男女、有効回答数2,868件
※「ギフトに関する調査」調査期間は2月26日~3月7日。調査対象者は全国の20歳~70歳以上の男女、有効回答数1万件
※「お金に関する調査」調査時期は5月。調査対象者は全国の20歳~70歳以上の男女、有効回答数2,388件