7月22日(現地時間)、Microsoftの研究機関であるMicrosoft ResearchはWindows 8.1で標準サポートされる予定の3Dプリンターで造形したオブジェクトに、コード化されたタグを埋め込む仕組みを研究中であると発表した。

オブジェクトの内部にある"タグ"をスキャンすることで情報を読み取る「InfraStructs」の概要図

「InfraStructs(インフラストラクト)」と呼ばれる試作品は、特別に作成されたデバイスを利用し、オブジェクトの中に埋め込まれたタグをスキャン。その情報をコンピューター上で復号化することで、さまざまな利便性を生み出すことができると、同研究所主任研究員であるAndy Wilson(アンディ・ウィルソン)氏は記事で説明した。また、ユニークな識別子をコード化した"タグ"を利用することで、バーコードやRFID(電波による個体識別)タグに取って代わる可能性を示唆し、製造プロセスで発生するコストの削減を見込めるとしている。

InfraStructsは7月25日(現地時間)まで開催されていたコンピューターグラフィックス分科会主催の国際会議・展覧会であるSIGGRAPH 2013で発表された研究結果。また、Wilson氏は「IllumiRoom(イルミルール)」の研究にも携わり、InfraStructsに関しても、「多くの人は3Dプリンターを単なるツールとして見ているが、我々は研究テーマとして3Dプリンターにアプローチしている」と記事内で説明していた。