スマートフォン等(スマートフォン、iPod touch、タブレット端末)の利用用途

角川アスキー総合研究所は、ブックウォーカーのミニッツブック編集部と共同で「スマートフォン読書調査」を実施した。調査は6月中旬に行い、2,638サンプルを回収した。

購入経験率は無料利用含め29%

まず、スマートフォン等(スマートフォン、iPod touch、タブレット端末)の利用者にその用途を尋ねた。メールやSNS、電話(スカイプ、LINE含む)といった用途のほか、「投稿動画(34.1%)」、「音楽(27.7%)」、「ゲーム(26.6%)」といったコンテンツ利用も目立つが、「電子書籍・コミック・雑誌」は13.7%にとどまった。

電子書籍の購入経験率は全体の11.4%。無料での利用経験を含めると28.7%となる。利用経験は男性を見ると、20代、50代が高い。無料での利用も含めると20代の方が多いが、購入経験では50代男性がトップとなっている。

電子書籍(コミック・雑誌は含まない)の購入経験

利用しない理由は「魅力を感じない」

電子書籍未経験の回答者にその理由を尋ねたところ、最も多かった回答は「メリットは知っているが、魅力を感じない、紙の方が魅力が大きい」(29.1%)だった。「書籍は読むが、電子書籍のメリットについて知らない」は13.6%で、電子書籍のメリットを知らないよりも、魅力に乏しいことを理由としてあげている人が多かった。

電子書籍を利用していない理由

利用者の38%が「読みたい本がない」と回答

続いて、電子書籍利用経験者に感じている利用のネックについて聞いた。一番多かった回答は、「電子書籍ストアに読みたい本が見当たらない」が38.0%、2位は「目が疲れる、疲れそう」(28.0%)、「価格が紙の本と変わらない」(21.7%)、「紙の本が好き」(18.1%)だった。

現在も紙の書籍、電子書籍のどちらも読んでいる人を対象に、購入しやすい書籍の価格を尋ねたところ、紙の書籍では「500円」以上の回答が多かった。一方、電子書籍では「300円程度まで」、「500円程度まで」が最も多くなっている。平均額では紙の書籍の1,013円に対し、電子書籍は472円とおよそ半額だった。

購入しやすい書籍の価格