AKB48とSNH48を兼任している宮澤佐江が8日、神奈川・日産スタジアムで行われた「第5回AKB48選抜総選挙」の開票イベントで、SNH48の活動に専念することを明らかにした。

SNH48の活動に専念することを発表した宮澤佐江

6万5,867票を獲得し第10位で名前を読み上げられても、宮澤にいつもの笑顔はなかった。思いつめた表情でマイクの前に立った宮澤は、ファンに向けて「今日まで一緒にがんばってきてくださったみなさん、本当にありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えながら、「突然の発表になってしまいますが…」の言葉に場内からは「えぇー!?」と絶叫の声。ファンの声を受け止めると「私はSNH一本でこれからは行きたいと思います」と発表し、今度は拍手と喝采が彼女を包んだ。

2012年、宮澤は中国・上海市を拠点に活動するSNH48へ自らの意志で移籍。今年の4月にAKB48チームKとの兼任が発表された翌日、ブログには「SNH48としてやっていく! と決めたのに、自分なにもできてないじゃん。という悔しさもあって、気持ちがぐちゃぐちゃしています」と複雑な心境がつづられていた。当時の移籍発表時にはファンの間にも衝撃が走ったが、この日の発表では温かい声援で彼女の決断をたたえた。宮澤は声を震わせながら、「ファン方同士の絆とファンの方と私の絆、そしてファンの方からのたくさんの愛。それが私を支えてくれて、兼任になってからなかなか前に進めなかった時も、いつもそのことが背中を押してくれていました」とその心強い存在を誇らしげに語った。

決断のきっかけについては、「たった今です」。「今日はSNH48のメンバーも数名駆けつけてきてくれているということで、彼女たちを見たらやっぱり彼女たちと一緒にがんばりたいと思いました」と心境を伝え、「正直、(SNH48の)進化はまだ見られません。だから、私が進化させます」と力強い言葉と共にいつもの弾けるような笑顔を見せた。