日本ヒューレット・パッカードは4日、2013年夏モデルとなるデスクトップPC(液晶一体型を含む)を6シリーズ、ノートPCを5シリーズ、計11シリーズを発表した。もちろん、インテルの最新CPU、Haswell(開発コードネーム)こと第4世代Coreを搭載したモデルもある。見どころをまとめよう。

ノートPCは15.6型/17.3型の「ENVY」に注目

まずノートPCでは、プレミアムラインの「ENVY」シリーズから、タッチ対応で15.6型の「HP ENVY 15-j000 TouchSmart Notebook PC」と、17.3型「HP ENVY 17-j000 Notebook PC」が登場した。高級感、スポーティ、アクセントをキーワードに、きれいな流線型を多用したアルミボディを採用。天板には「シルキー・ラバーコーティング」を施し、優しい手触りと質感を持たせ、指紋も目立たない。価格は「HP ENVY 15-j000 TouchSmart Notebook PC」が99,960円より、「HP ENVY 17-j000 Notebook PC」が94,710円より。

両者とも、CPUには第4世代Intel Coreシリーズ(Haswell)を搭載する。キーボードはLEDバックライトを備え、キーボード部分の周囲に「赤」を配したエッジとすることで、アクセントを出している。サウンドは音質に定評ある「Beats Audio」ブランドで、スピーカーバーをボディに融合。ステレオならぬクアッドスピーカーに加えて、サブウーファーも搭載した。

そのほか、電力使用量の多い時間帯にバッテリ駆動へ切り替えて、発電インフラへの負荷を減らすピークシフトに対応している。また、OSはWindows 8だが、何かと不評を買っている「スタートボタン/メニューの廃止」を補うために、Windows 8上でスタートボタン/メニューを再現する独自ソフト「HP Quick Start」をプリインストール。Windows 7以前のスタートボタン/メニューと完全に同じルック&フィールではないが、ランチャー機能などを柔軟にカスタマイズできる。

15.6型スタンダードノート「HP Pavilion 15 Notebook PC」

従来モデル「g6」シリーズの後継となる15.6型モデルで、従来比で約13%の薄型化を実現。ボディカラーとして、シルバー/ブラック、フライヤーレッド、パールホワイトの3色を用意し、美しい光沢と傷が付きにくい「HP Imprint」テクノロジーで処理されている。CPUには第4世代Intel Coreシリーズを搭載。価格はパフォーマンスモデルが110,000円前後、スタンダードモデルが90,000円前後。

分離合体の11.6型ハイブリッドPC「HP ENVY x2 11」

液晶&タブレット部分とキーボードドックが分離合体する、11.6型の「HP ENVY x2」がストレージを強化。128GB SSDを搭載し、Microsoft Office Home and Business 2013をバンドル。タブレット部分だけでも約10時間45分のバッテリ駆動時間を備え、キーボードドックと合体させると最大約19時間も持つ。直販モデルのみとなり、価格は99,960円。

AMD E2-1800搭載の11.6型モバイルノート「HP Pavilion dm1-4400」

APUにAMD E2-1800(1.7GHz)を搭載し、高いコストパフォーマンスを実現。モバイルノートとして必要十分なスペックと機能を備えつつ、店頭予想価格は50,000円前後となっている。バッテリ駆動時間は約3時間45分と少々もの足りないが、ライトなモバイル用途なら十分だろう。