大幸薬品は7日、同社の除菌・消臭製品「クレベリン」の成分である二酸化塩素ガスでインフルエンザウイルスを除去する方法が、中国で特許査定を受けたと発表した。

特許査定とは、特許庁の審査により「特許権を与える価値がある出願発明である」と認められたものに与えられる評価。特許査定の後に特許料を支払うことで、特許権が発生する。

今回同社が受けた特許査定は、中国にて、呼吸器ウイルス(インフルエンザウイルスなど)が浮遊する空間の感染対策に、動物が生存できる低濃度の二酸化塩素ガス(0.0001~0.1ppm)を使用できるのは同社だけであることを意味するという。

「クレベリン」の成分である二酸化塩素は、インフルエンザウイルスの感染を抑制する作用があり、H1N1ウイルスなどを用いた実験でそのメカニズムが解明されている。同社は、中国で感染が拡大しているH7N9鳥インフルエンザについても、同様の有効性があると考えているとのこと。

「クレベリン」は、二酸化塩素分子の働きにより、ウイルスや菌、臭いを除去する除菌・消臭製品。同社は現在、上海を中心とした中国の一部地域において、同製品を含む二酸化塩素製品の販売を開始している。