37.3%が「友人・知人の誰にも知らせていないメディアがある」と回答

トレンド総研は19日、SNSにおける自己表現がどのようになっているのか、「SNS上の人格事情」をテーマにした調査の結果を発表した。同調査は3月8日~11日、SNS(ソーシャルネットワークサービス)ユーザーの20~30代男女300名を対象に実施したもの。

3人に1人以上が、友人・知人に利用していることを伝えていないSNSがある

SNSの使い方として、「友人や知人に、利用していることを知らせていないソーシャルメディアはありますか?」と聞いたところ、37.3%が「友人・知人の誰にも知らせていないメディアがある」と答えた。3人に1人以上が友人・知人に知らせずに使用しているSNSがあるという実態が明らかとなった。

過半数が匿名登録と実名登録のメディアで投稿内容を変えている 

アカウントを登録している各々のSNSについて、匿名か実名どちらで登録しているかついて聞いたところ、「Facebook」では20.8%の人が「匿名で登録している」という結果になり、実名制の「Facebook」でも5人に1人以上が匿名で登録している実態が明らかとなった。また「Twitter」は80.6%と、5人に4人が匿名で利用していることがわかった。

匿名と実名両方でSNSに登録している方に、「匿名で登録しているメディアと実名で登録しているメディアとでは投稿内容を変えていますか?」と聞いたところ、52.7%と過半数が「投稿内容を変えている」と回答。その理由について「仕事関係のものと趣味のものを分けたいので」(30代・男性)などのように、公私で使い分けているという意見と、「自分だとバレたくないので」(30代・女性)というように、完全にネット上での自分の世界を持ちたいという考えが多く見られた。

52.7%が匿名と実名では「投稿内容を変えている」

SNS上とリアルの人格を変えている人に対して、好意的な意見が多数

「周囲に、SNS上とリアルとで、人格が異なると感じる人はいますか?」と聞いたところ36.7%の人が「いる」と回答。そこで、「いる」と回答した方に「ソーシャルメディア上とリアルで人格が異なる人を見てどのように感じますか?」と聞いたところ、「普通だと思う」が38.2%と、人格を使い分けることに理解を示す意見がもっとも多くあがった。

一方で「どちらが本性なのかわからなくなる」という意見が30.9%と、混乱を与えてしまうこともあるが、「その人の本心を知ることができると思う」(24.5%)、「面白いと思う」(21.8%)など、好意的に捉える意見が多くあったとのこと。

SNS上とリアルの人格を変えている人に対しては好意的な意見が多い