ルネサス エレクトロニクスは3月28日、同日開催された取締役会において、早期退職優遇制度を実施することを決議したことを発表した。

今回実施される早期退職優遇制度は、2013年1月17日に発表した「人員構成の最適化等の更なる合理化の推進について」の通り、費用構造の改善による収益基盤のさらなる強化、意思決定の迅速化、業務の適正化・効率化、成長戦略に沿った設計・開発、製造、販売体制の再構築を含む競争力のさらなる強化の実現にするための施策の1つで、これまで労働組合との協議などが行われてきた。

対象となるのは同社ならびに同社の国内連結子会社の40歳以上の総合職などの社員。募集人員は三千数百名で、募集期間は2013年8月を予定しており、退職日は2013年9月30日付としている。今回の応募者に対しては、通常の退職金に特別加算金が加算されて支給されるほか、希望者に対しては、外部の再就職支援会社による再就職支援が実施されるという優遇措置が設けられるという。

なお、同社は今回の早期退職優遇制度の実施による2013年3月期の連結業績への影響はないとする、また、4月から始まる次年度以降の連結業績に与える影響については合理的な算定が可能になり次第、速やかに公表するとしている。