ルネサス エレクトロニクスは3月12日、同社100%子会社のルネサス モバイル(RMC)の事業の方向性の見直すことを検討していることを明らかにした。

現在、ルネサスでは、経営基盤の強化に向け、事業ポートフォリオの見直しや、それに伴う生産拠点の再編、人員の合理化などの構造改革を進めてきているが、想定を上回る厳しい市場環境を鑑み、中核事業への集中をさらに進めるべく資源配分を見直す必要性があるとの認識から、過去約2年間に多大な損失を計上しているRMCおよびそのグループ子会社のモバイル事業について、売却などを含むさまざまな選択肢を検討していくことを決定したとする。

なおこの検討は、海外を含むRMCグループ全体におよぶものだが、ルネサス本体に影響を与えるものではなく、今後は自動車向け情報システム事業や産業機器向け事業に注力していく方針と同社では説明している。