ルネサス エレクトロニクスは10月3日、8月9日に公表していた早期退職優遇制度の実施結果を発表した。

同制度の応募期間は2012年9月18日から9月26日の間で、同社および国内の連結子会社の社員を対象としたもの。優遇内容としては、通常の退職金に特別加算金を加算して支給するほか、希望者に対しては外部の就職支援会社による再就職支援を実施するものとなっている。

最終的な応募人員数は7511名で、当初想定の5000名超と比べ、約1.5倍程度の数となっており、そうした応募者の退職日は2012年10月31日となる。

また、同制度の実施に伴い約850億円の特別損失が発生することとなり、同社の2013年3月期第2四半期の決算に計上される予定だ。同社では同制度の実施に伴う人件費の削減効果は年間約540億円を見込んでいる。

なお同社は想定を上回る応募結果となったが、国内連結子会社を含むグループ全体での応募人員数であり、営業・生産を含むグループの事業活動への大きな影響はないとしている。