展覧会「鳥山明 The World of DRAGON BALL」は、一星球(イーシンチュウ)を模したくす玉開きで幕開けた。

映画「ドラゴンボール Z 神と神」の公開を記念し、鳥山明「ドラゴンボール」の原画展が、本日3月27日から日本橋高島屋にて開催されている。本日その会場にて、孫悟空・孫悟飯・孫悟天の声で知られる野沢雅子と、新作映画の監督・細田雅弘を迎えてオープニングセレモニーが行われた。

野沢は原画展の開催にあたり「ずっと悟空と一緒に過ごしてきた私でもびっくりするくらいのワクワクさなので、きっと『ドラゴンボール』を知らない、おじいちゃんおばあちゃんまでワクワクできると思います」と、お祝いの言葉を寄せた。また野沢、細田監督に加え孫悟空も登場し、一星球(イーシンチュウ)を模したくす玉開きを実施。くす玉の中からドラゴンボールやカラフルな風船が飛び出すと、野沢はうれしそうに四星球(スーシンチュウ)を拾い「じっちゃんの形見なんです」と笑顔を見せる。

作品の最大の魅力について問われると、野沢は「主役というのは普通イケメンですが、悟空はイケメンではない、身近な男性であるところがいいと思います。二枚目だと壁があるけど、悟空の場合は壁がない」と返答。細田監督は「登場人物がたくさんいて、そのすべてが主役になれるところ」だと語った。また17年ぶりの新作映画を制作するにあたり、細田監督は鳥山と「震災のこともあり、『ドラゴンボール』で笑顔と元気を取り戻したい」と話し合ったことを明かし、それを受けて野沢は「(鳥山先生は)世の中の平和ということを常に考えていらっしゃる方」だと付け加えた。

原画展ではドラゴンボールの数にちなみ、7つのコーナーを設置。原作、アニメ合わせて約500余りの登場人物を一挙紹介する「キャラクターウォール」から幕を開け、続く「ドラゴンボール年代記」のコーナーでは、原作とアニメを織り交ぜた歴史を年表で振り返る。

そして目玉は、519話にものぼる連載から厳選した200枚以上の原画の数々。第1話や最終話の原稿に加え、天下一武道会、ピッコロ大魔王との戦い、御飯を守るため悟空が自ら犠牲となるシーン、御飯とセルとの決戦など、さまざまな名シーンが展示されている。カラーイラストは連載分に加え、新たに描き下ろしも公開された。

そのほかセル画などのアニメ資料や、鳥山のアイデアスケッチを展示しているほか、鳥山と野沢の対談映像も上映。意外にも初となる2人の対談映像をひと目見たいファンは、ぜひ会場に足を運ぼう。

鳥山明 The World of DRAGON BALL

期間:2013年3月27日(水)~4月15日(月)
会場:日本橋高島屋8階ホール
時間:10:00~20:00(最終日は18時閉場、入場は閉場の30分前まで)
入場料:一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料

展覧会構成

[一星球]キャラクターウォール
[二星球]ドラゴンボール年代記
[三星球]原画ギャラリー
[四星球]カラーイラストギャラリー
[五星球]アニメギャラリー
[六星球]お宝ギャラリー
[七星球]スペシャルシアター