JR東日本千葉支社はこのほど、総武線両国駅・錦糸町駅をリニューアルすると発表した。両国駅では大相撲が身近に感じられる演出を、錦糸町駅では周辺地域の文化に触れる演出や東京スカイツリーの案内の強化を行うなど、地域の特色を生かした駅に変化を遂げる。

両国内改札内コンコースイメージ

両国駅改札外コンコースイメージ

両国駅では、改札内コンコースの床と天井に土俵を模した装飾を設置。歴代横綱の手形と説明パネルも展示し、大相撲の雰囲気を演出する。改札外コンコースは江戸の雰囲気とし、昔の両国のにぎわいを表現した浮世絵を壁面に、両国周辺の古地図を床面に設置する。

駅前には、地域と連携したイベントなどに使用できる広場「両国駅広小路」を新設。舗装や柵なども江戸情緒や大相撲にちなんだものとし、両国らしさを演出する。すでに、4月27日から5月19日まで開催される「善光寺出開帳 両国回向院」の特設会場として使用されることが決まっており、同期間中は東北地方や善光寺がある信州の物産展が開かれる。

錦糸町駅では、東京スカイツリー開業にともなう錦糸町から両国方面への回遊を促すしくみづくりに力を入れる。改札内コンコースには壁面パネルを新設し、墨田区の伝統工芸やさまざまな表情の東京スカイツリーの写真を掲出して明るさを演出。東京スカイツリーへの案内サインを床と壁に表示するほか、錦糸町と両国界隈の地図を掲出して案内表示の強化を行う。ホームの柱には墨田区の伝統工芸品を紹介した案内板を設置する。

なお、両駅のリニューアルを記念し、4月14日に、「両国駅広小路」にて記念セレモニーが開催されることになっている。