オリンパスは2月13日、デジタル一眼レフ事業の撤退や大幅縮小を報じた一部報道について、「そのような事実はない」と発表した。

報道は2月12日に一部報道機関でなされたもの。

オリンパスが2月12日に発表した平成25年3月期・第3四半期の決算短信によると、デジタルカメラを含む映像事業のセグメント別売上高は868億8900万円と、前年同期の1,048億300万円から大幅に減少。セグメント別営業損益も、前年同期の38億200万円の赤字から49億5,100万円減少して87億5,300万円の赤字となった。

オリンパス全体での平成25年3月期・第3四半期の業績は、売上高が5,612億2,800万円、営業利益が246億1,000万円。前年同期比では売上高が634億2,400万円の減少、営業利益が13億4,900万円の減少となっており、映像事業が全体の業績を押し下げる要因となっている。

映像事業の業績悪化についてオリンパスでは、ミラーレス一眼「OM-D E-M5」「OLYMPUS PEN Lite E-PL5」などの「OLYMPUS PEN」シリーズが好調な一方で、コンパクト機の販売台数減少や販売単価下落による売上の減少、減収に伴う営業損失幅増加を挙げている。

オリンパスでは、同社が映像事業の主力と位置付けるミラーレス一眼カメラと共に、デジタル一眼レフカメラについても従来と変わらず事業を継続していくと発表している。