中国は国内の出来事に高い関心が

アウンコンサルティングはこのほど、アジアのGDP上位10カ国を対象に実施した、2012年の流行に関する調査のデータを公開した。

同調査の対象国は、韓国、中国、台湾、香港、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、ベトナム、フィリピンの10カ国で、調査期間は12月25日から31日まで。合計2,241件の有効回答を得た。データはすべて「アウンコンサルティング調べ」。

日本では不人気のPSYがアジアでは大ブレイク

同調査の全体的な傾向としては、世界的に大ヒットした韓国人歌手「PSY」の楽曲「江南(カンナム)スタイル」が5カ国で第1位となり、人気を裏付けた。また、各国で「iPhone」を始めとするスマートフォン関連の商品がランクインする傾向が強く見られたという。

ランクインしたトレンドを国別にピックアップすると、「韓国」の第4位「エナジウムリョ(栄養ドリンク)」は一定時間覚醒効果を得られ、入試を前にした学生の間で特に流行したドリンク剤。「中国」の第5位「呉英裁判事件」は、同国の体制見直しの声の現れとして女性死刑囚、呉英の減刑を求める世論が過熱していることを示している。

スマホはiPhoneが高い支持を得ている模様

「シンガポール」の第5位「カイカイ ジアジア(パンダの名前)」は、中国と同国の国交樹立20年を記念し、中国から10年間貸与されシンガポール動物園で11月下旬より一般公開された2頭のパンダ。

「インドネシア」第7位の「The Raid(映画タイトル)」は世界的評価の高いインドネシアのアクション映画。9月に開催された第36回トロント国際映画祭で、ミッドナイト・マッドネス部門観客賞を受けた。

インドネシアでは「ジャカルタ」の知事と副知事がランクイン

ベトナムはオーディション番組、フィリピンはアニメが熱い!

「ベトナム」では第3位に「The voice(歌手コンテスト)」、第7位に「Viet Nam Idol(アイドルオーディション番組)」がランクイン。オーディション番組への関心の高さが現れた。

「フィリピン」の第8位「TOYCON(アニメイベント)」、第10位「Comic Alley(アニメグッズ販売ショップ)」からは、同国のアニメ、フィギュア、コスプレなどへの人気の高さがうかがえる。日本の「スラムダンク」「ナルト」「のだめカンタービレ」なども人気があるという。

ベトナム、フィリピンではスマホやタブレットも人気が高い

その他の国のランキングなど、詳細は同社のWEBサイトで閲覧することができる。