読売テレビ『ガリゲル』のチーフプロデューサー・西田二郎と北海道テレビ『水曜どうでしょう』のディレクター・藤村忠寿が19日、テレビ埼玉にてトークイベントを行った。

左からテレビ埼玉・松本編成局長、西田二郎、藤村忠寿、関西ウォーカー・玉置泰紀編集長

系列が異なるテレビ局によるコラボ企画。2つの番組を放送している独立UHF放送局・テレビ埼玉を舞台に今回のトークイベントが実現した。80人の招待席に対し、1500人もの応募が殺到。視聴者の注目度の高さがうかがえた。トークイベントのテーマは「テレビ埼玉について考える」。"視聴者のテレビ離れ"に話が及ぶと藤村は、「これからは作ってる人が『俺しか作れないもの』っていうのを作らないとダメ」と訴えた。関西と北海道で独自の進化を遂げてきた両番組。話題の番組やテレビ業界の今後のあり方などの話で盛り上がると、会話は意外な方向へと展開していく。

いつ起こるとも知れない"面白いこと"を逃さないために、プライベートの食事会などでもカメラを回すことがあるという西田。以前、芸人と会う機会が少ない藤村のために、キングコング・西野亮廣、NON STYLE・石田明を紹介する飲み会をセッティングしたことがあり、その時も撮影をしていたという。今回のコラボ企画が実現した証しを示したい西田は、この映像をテレビ埼玉にプレゼントすることを提案。藤村も乗り気になると観客から拍手が起こった。

さらに西田は、「僕がたまたま撮ってますし、これからも撮り続けます…。"たまたま"ってイイね」と語ると、「"たまたま"ってフレームにせーへん? やるのも(放送するのも)"たまたま"やるねん」とテレビ埼玉に引っ掛けた番組タイトルまで考案した。それを見た藤村は、「この人って基本的に何にでも乗っていく。乗り方が劇的なんだよね」と、西田の無鉄砲さに圧倒されているようだった。

その後、テレビ埼玉の松本編成局長、関西ウォーカーの玉置泰紀編集長もトークショーに参加。このやりとりを聞いていた松本編成局長が、"たまたま"の枠を用意することを約束すると、観客からは歓声が沸き起こった。藤村は「テレビっていうものを注目してもらうのが大事だと思う。まずテレビ自体を面白くしないといけない。系列だ、局の違いだっていまだに言っていたら没落するだけですよ」と"たまたま"実現にも意欲を見せていた。