東芝ホームアプライアンスは1月15日、冷凍冷蔵庫「VEGETA(べジータ)」の新モデル「GR-F62FX」(定格内容積618L)および「GR-F48FX」(定格内容積481L)を発表した。発売は2月中旬。価格はオープンで、推定市場価格は、GR-F62FXが310,000円前後、GR-F48FXが240,000円前後。

冷蔵室に電動ドア「スマートタッチオープンドア」を搭載した「GR-F62FX」。シルバーステンレス(左)とピンクゴールドステンレス(右)の2色が用意される

新製品は、手をワンタッチするだけでドアが開く「スマートタッチオープンドア」を搭載するモデル。フレンチドアタイプの冷蔵庫で、冷蔵室は左右に開くが、この2枚のドアの両方にスマートタッチオープンドア機構が搭載されている。なお、スマートタッチオープンドアには、小さな子供やペットなどのいたずらを防ぐロック機構も装備されている。

レイアウトは、最上段が冷蔵室で、中段が野菜室、下段が冷凍室となっており、冷蔵温度帯と冷凍温度帯が分かれた構造だ。大型冷蔵庫には、さまざまな節電機構が採り入れられており、中小型冷蔵庫に比べて省エネ性能が高いが、このレイアウトも省エネ性能を高める工夫の一つとなっている。

定格内容積481Lの「GR-F48FX」。カラーはブリーズシャンパンの1色

GR-F62FXとGR-F48FXを含む同社の大型冷蔵庫では、冷却機を冷蔵ゾーン用と冷凍ゾーン用の2台搭載する「W-ツイン冷却方式」を採用している。通常の冷蔵庫では、冷凍室と冷蔵室に同じ冷却機を使用している。すると、庫内の温度が上がった際には、それが冷凍室であろうと冷蔵室であろうと、冷凍室を冷やすのと同じ温度まで、冷却機と冷媒の温度を下げる必要がある。

これに対してW-ツイン冷却方式では、冷蔵室の温度が上昇した際に、冷蔵室に適したレベルまでしか温度が下がらない冷蔵室用の冷却機が働く。冷蔵室をより多く使う家庭では、消費電力の削減に大きな効果がある。

また、2012年12月に発表した「GR-F43G」と同様に、3つの節電モード「節電」「おでかけ」「ピークシフト」も搭載する。「節電」は、庫内温度と結露防止ヒーターの制御を調整することで、食品に影響のない範囲で約10%の省エネを行うモード。「おでかけ」は、旅行など不在の際に使用するモードで、次に冷蔵庫のドアを空けるまで、消費電力を約20%抑えた運転を行う。「ピークシフト」は霜取りの時間を4時間先に延ばすモードだ。

GR-F48FX GR-F62FX
定格内容積 481L 618L
冷蔵室内容積(チルドルーム) 233L(11L) 307L(17L)
野菜室内容積 119L 144L
冷凍室内容積 129L 167L
年間消費電力量 190kWh/年 250kWh/年