今年9月に公開された劇場アニメーション映画『アシュラ』のブルーレイ&DVDの発売日が、2013年3月22日に決定した。

2013年3月22日に発売が決定した『アシュラ』のブルーレイ&DVD
(C)ジョージ秋山 / アシュラ製作委員会

1970年、漫画雑誌『少年マガジン』にて連載され、有害図書として発禁問題を引き起こした鬼才・ジョージ秋山作『アシュラ』。絶対にアニメ化できないと語り継がれていたマンガを映像化に導いたのは人気TVアニメ『TIGER & BUNNY』を手がけたさとうけいいち監督で、野沢雅子や北大路欣也といった声優界と俳優界の大御所が集結したことでも話題となった。他のキャスト陣にも林原めぐみ、玄田哲章、平田広明、水島裕など錚々たるメンバーが名を連ね、主題歌は水彩画をCGによって動かすハイブリッド・アニメーションや超個性派シンガーソングライターとして注目を集める小南泰葉が担当。キャスト、スタッフともに盤石の布陣で映画化された。

世界各国の映画際でも上映され絶賛された本作だが、さとう監督は特にフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭が印象に残っているそうで「海外でもストレートに感動を表現してくださり、アヌシー国際アニメーション映画祭で舞台あいさつをした時は、上映後に観客より"この作品自体がヒーローだ!"って言ってくれた方もいました。一歩でも半歩でも前進するというのが、自分のモノ作りのテーマ。そういう部分をアシュラも持っていると感じています」と手応えを語っている。また、さとう監督は2011年の『TIGER & BUNNY』を手がける裏側で『アシュラ』の制作を進めており「ヒーロー物はサラリーマンに対する応援歌的なイメージがあったんです。でも『アシュラ』にも似ている部分がある。人は誰しも辛いことを抱えているけど、あきらめず、上を向いていかないといけない。「生きる!」命あってなんぼ! 倒れても立ちあがるんだって」とこの2作品の共通項について明かした。

物語の舞台は15世紀中期、相次ぐ洪水、旱魃、飢饉で荒野と化した京都。それに追い打ちをかけるように始まった日本史上最大の内戦・応仁の乱の中で僧となり、絶望の淵にいる人々を安寧へと導いた高僧アシュラの少年時代を描いている。

今回発売されるブルーレイ&DVDは、ブルーレイに映像特典として『アシュラ』公開直前特番BANDAI NAMCO LIVE TV『アニメびぃ~と』、スタッフ・キャストインタビュー映像、メイキング映像、ダイジェスト映像、予告、TV-SPOTを収録し、16ページのブックレットと特製スリーブ仕様。DVDにはスタッフ・キャストインタビュー映像、メイキング映像、ダイジェスト映像、予告、TV-SPOTを収め、8ページのブックレットを同梱している。価格はブルーレイが8,190円、DVDが6,090円。なお、現在『アシュラ』の公式サイトでは、ブルーレイ&DVD発売を記念したスペシャルPVも公開中。