マツダは20日、都内で新型「マツダ アテンザ」発表会を行った。会場には、特別塗装色「ソウルレッドプレミアムメタリック」を施したセダンをはじめ、多彩なカラーリングのセダン・ワゴンがそろった。

会場に展示された新型「マツダ アテンザ」(セダン)

「魂動」デザインが際立ち、新世代技術で安全・安心もたらす

マツダの新世代フラッグシップモデルとなる新型「アテンザ」の概要は本誌既報の通り。新世代技術「SKYACTIV(スカイアクティブ)」により、力強く気持ちの良い走り、快適かつ上質な乗り心地を実現。デザインにおいてはマツダの新世代車に共通するテーマ「魂動(こどう)」を採用し、生命感のあるダイナミックな美しさを表現している。

マツダ代表取締役会長 社長兼CEOの山内孝氏(写真左)と、新型「アテンザ」開発担当主査の梶山浩氏(同右)

発表会では同社の代表取締役会長 社長兼CEOの山内孝氏が登壇。3代目となる新型「アテンザ」について、「マツダの歴史上最も輝く1台。我々がいま持てる技術のすべてと、こだわりを結集してつくり上げました」と紹介した。「CX-5」に続き、新型「アテンザ」にも新世代クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」搭載車を設定しており、「国内クリーンディーゼル市場のさらなる拡大に挑戦します」(山内氏)と述べた。

新型「アテンザ」の開発担当主査、梶山浩氏によれば、同車のエクステリアは昨年の東京モーターショーで披露したコンセプトカー「雄(TAKERI)」を量産化したものだという。マツダの新世代車に共通する「魂動(こどう)」デザインの造形を引き立てるため、塗装にもこだわった。「熟練の職人技を再現した『匠塗(TAKUMINURI)』がもたらす、鮮やかで深い陰影のある赤色。我々が『ソウルレッドプレミアムメタリック』と名づけたその色により、光の強弱や見る角度に応じて造形の表情を豊かに表現し、芸術的な美しさを際立たせています」(梶山氏)と説明した。

同車が提供する"キーバリュー"として、梶山氏は、「魅せる(乗るたびに心が凛とする)」「昂ぶる(人馬一体の爽快な走り)」「繋がる(先進の安全・環境技術で社会・地球と共生する)」の3つを提案している。

「デザインと、安全で安心して運転できる車内環境を両立させることが重要だと考えます。基本となる安全性能を徹底的に追求した上で、車が危険を知らせることで、ドライバーが危険を回避することをサポートします。新型アテンザの多種多様な先進技術を用いて、世界基準の安全と安心を提供します」と梶山氏。安全運転をサポートする先進安全技術「i-ACTIVSENSE」をはじめ、全車に搭載された独自のアイドリングストップ機構「i-stop」や減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」にもその思いが反映されているようだ。

"開拓"進むディーゼル市場を「アテンザ」で加速させたい

新型「アテンザ」は、「Mazda6」名義でヨーロッパ、北米、オーストラリア、中国など世界120カ国にも投入し、年間約24万台の販売をめざすという。「8月のモスクワモーターショーでセダンタイプの新型『Mazda6』(アテンザ)を世界初公開し、ショーに出展したすべてのミッドサイズ・カーの中で最高の賞をいただくなど、評判は上々で、確かな手ごたえを感じています」と山内氏。

日本国内においては、月間販売台数1,000台を計画している。山内氏によれば、「10月6日より予約受付を開始し、すでに月間目標の4倍を超える4,300台以上の予約をいただいています」とのこと。うちディーゼル車を要望する人は8割弱にのぼる。

「昨年の東京モーターショーで、『ディーゼル車のマーケットを開拓したい』と宣言を出しました。今年発表した『CX-5』は、10月末現在、国内で3万7,000台の受注をいただいており、その8割、約3万台がディーゼル車。昨年1年間のディーゼル車の販売台数は1万台未満ですから、まさに『CX-5』でディーゼルマーケットを開拓しつつあり、新型『アテンザ』でさらに加速させたい」と語った山内氏。「マツダはディーゼル車もプレミアムなものができ上がっていますし、EVも販売しています。来年にはハイブリッド車も販売開始します。さまざまな選択肢のひとつとして、ディーゼル車も見ていただきたい」とも付け加えた。

新型「アテンザ」は全国のマツダ系、マツダアンフィニ系販売店で発売し、価格帯は250万~340万円。国内でのターゲットカスタマーとして、「環境安全性能に関心を持ちながらも、個性的な車が好きで、走りにこだわる40~50代の男性」を想定しているという。