10月26日に全米での発売がスタートしたMicrosoftの「Surface with Windows RT (Surface RT)」だが、同日到着予定で事前注文した欧州の顧客に出荷の遅れが生じ、Microsoftがお詫びとギフトと送付するという事態になっている。

Surface with Windows RT

この件はAll Things Digitalが報じている。もともと欧州でも米国同様に10月26日のWindows 8/RTのグローバルローンチのタイミングでSurface RTの出荷が開始される予定だったのが、何らかの理由で遅延したものとみられる。事前注文ユーザーには、発売日の前のタイミングで11月2日まで発送が行われない旨のメール連絡が行われていたようだが、一部ユーザーに対しては発売日に届く見込みとの通知が行われ、それに対してMicrosoftが訂正と謝罪のコメントを出すという混乱の一幕も見られた。The Next Webによれば、最終的に英国をはじめとする欧州ユーザーへは11月2日より順次発送が開始され、無事に手元へと届きつつあるようだが、到着が1週間以上遅延したうえ、AppleのiPad miniローンチの日にぶつかるという状態になった。All Things Digitalによれば欧州での申込者には謝罪とともに64.50ドルのMicrosoftギフトが進呈されたようだが、立ち上がり時から大きな失態といえ、気まずいローンチとなった。

Microsoft自らが手がけるハードウェアのSurfaceについては、専用の販売ストアおよび米ニューヨークでの基幹店や臨時店舗を抱える米国市場に対し、オンライン通販以外の販路や販売パートナーを持たず、小規模での展開を余儀なくされている米国以外の地域では、ライバルらに対してハンデがあったともいえる。現時点で日本での販売計画や販路も確保されておらず、Surfaceは海外市場でアピールする機会を得られていない。OEMパートナーらとの間でのSurfaceの位置付けも定まっておらず、Microsoftの次の一手に注目が集まる。