原子力規制委員会の2012年度の第7回会議が24日、原子力規制委員会庁舎で開かれた。同会議では、全国16の原発で事故が起きた場合を想定した放射性物質の拡散シミュレーションの試算結果が公表された。

拡散シミュレーションは、道府県が、地域防災計画を策定するにあたり、防災対策を重点的に充実するべき地域の決定の参考とすべき情報を得るため(※)に、原子力発電所の事故により放出される放射性物質の量、放出継続時間などを仮定し、周辺地域における放射性物質の拡散の仕方を推定するもの。

※今般の福島事故を踏まえ、原子力安全委員会報告(2012年3月)では、防災対策を重点的に充実するべき地域の目安(原子力施設から8~10km)を見直し、概ね30kmとすることとしている。

原子力規制委員会では、「シミュレーション上の限界があるので、あくまでも目安として参考にすべきデータであることに留意が必要である」としている。

拡散シミュレーションマップは以下の通りとなっている。緑の線で結ばれている四角の点が、方位別のめやす線量を超える距離となっている。

東通

女川

福島第二

東海第二

柏崎刈羽

浜岡

志賀

敦賀

美浜

大飯

高浜

島根

伊方

玄海

川内