ライカカメラジャパンは9月18日、レンズ交換式デジタルカメラ「ライカS」を発表した。発売は12月で、価格は未定となっている。

「ライカS」

新開発のイメージアンドセンサーボードを搭載。ノイズ特性やより自然な色合いの実現、ホワイトバランス精度の改善が行われた。それとともにホワイトバランスの機能も拡張され、「グレーカード」の設定を導入。これにより、同一撮影中に一貫したホワイトバランスの適用が可能になった。また、感度設定の範囲も拡張し、ISO感度を従来より自由に選択できるようになっている。

AFもモジュールが改良され、速度・精度ともに向上した。これに伴い、動きの速い被写体を追尾するために、予測オートフォーカス機能を新たに搭載。被写体のそれまでの動きから次の動きを予測して自動追尾を行う。

その他の改善点としては、まず、バッファ用メモリを2GBに倍増。3,750万画素のRAW形式で32枚まで、JPEG形式であれば無制限に連続撮影が可能となっている。また、プロフェッショナル用のミドルクラスカメラとして初となるGPS機能を内蔵。衛星信号の受信により、内蔵時計を正確に同期させたり、撮影画像中に地名を入れたりすることが可能だ。

主な仕様は、マウントがライカSマウント、撮像素子が45×30mmサイズCCD(記録画素数3,750万画素)で、対応感度がISO100~ISO1600、シャッタースピードがオート設定時で32~1/4,000秒、マニュアル設定時で6~1/4,000秒、タイム露出時で最長125秒となっている。ファインダーは倍率が0.87倍、視野率が98%、背面のモニターは3型・約92万ドット表示の液晶方式、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード、バッテリーはリチウムイオン充電池を採用。

本体サイズは約W160×D120×H80mm、重量は約1,260gだ(バッテリー含む)。

製品には画像処理ソフト「Adobe Photoshop Lightroom 4」が付属する(オンライン登録後にダウンロードして入手)。