有罪宣告に抗告を申し立てたコンラッド・マレー被告 (C)BANG Media International

故マイケル・ジャクソンの元主治医コンラッド・マレー被告が、過失致死での有罪宣告に抗告を申し立てた。

2009年6月、マイケルに致死量にいたる麻酔薬プロポフォールを投与したとして、現在カリフォルニア州刑務所で4年間の服役中のマレー被告だが、同被告の弁護団が7月30日、主に鎮痛剤として使われ医師によって麻酔薬と混ぜられる希釈剤のリドカインの有無を調査するために、事件で使われたプロポフォールのボトルの検査をすることを上訴裁判所に求めているという。

今回使われたボトルの中にリドカインの痕跡がなければ、マイケルが自分で致死量の麻酔薬を投与したという証拠になり、弁護団はマレー被告がマイケルにプロポフォールを投与したあと放置したという検察側の言い分を崩せると考えているようだ。なお、弁護側は以前も2回のボトルの検査を求めていたが、棄却されていた。

またマレー被告は、外界とのアクセスは週に1度のみということや、幾度となく頭痛に悩まされていることなど、現在の服役生活に不平を申し立てているという。マレー被告の弁護士のヴァレリア・ワス氏は「マレーは『ここで生きていくのは耐えられない。とても危険なところだ。もう死にそうだ。ここの制度が私を殺そうとしているんだ』と話していました」と明かしている。

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