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アメリカ出身のトム・フォードは、1990年にミラノへ渡り、グッチのレディス部門のデザインを担当。2000にはイヴ・サンローランおよびグッチグループ全体のクリエイティヴ・ディレクターに就任。現在は自らの名を冠したブランドを主宰している。(C)BANG Media International |
自らの名を冠したブランド、トム・フォードの化粧品、スキンケア商品、高級ブラシなどを展開するライン、トム・フォード・ビューティーの世界での小売売上高が2億ドル(約157億1,300万円)にまで成長している。
同ブランドは当初、エスティローダーとのコラボブランドとして2006年に香水トムフォード・ブラックオーキッドの発売と共にスタートし、今後は世界でのプレゼンスを高めるためにアジア市場の取り込みを計画しているという。エスティローダーのファブリツィオ・フリーダ社長兼CEOはWWDに同ブランドの強みについてアピールしている。
「消費者が本物のラグジュアリー志向となっているアジアへの市場拡大に期待感を持っています。イギリスと中東での弊社のプレゼンスに関してはすでに堅固なものとなっています。トム・フォード・ビューティーは本物のラグジュアリーコスメとしてその頂点に位置し、世界中のハイエンド志向の顧客にアピールしているのです。ビューティー業界のブランドはまず何よりも、世界のハイエンドの小売店でメイクアップラインの成長を持続させる必要があります。トム・フォード・ビューティーは、高品質でお客様1人1人にカスタマイズされた香水に特化しているため、フレグランスでのビジネスモデルにおいて真の成長を遂げているのです」
さらに、エスティローダーのグループ社長を務めるジョン・デンプシーは、2007年に発売を開始したユニセックスのフレグランス商品プライベート・ブレンドに関して、同社が当初にグローバル展開を計画していたもの以上に、PR戦略の革新性によって成功できたと認めている。「弊社とのコラボ企画や、ブラックオーキッドの当初のブランド・ビルディングは、当時何よりもまずPR戦略の革新性のおかげで、男性、女性両方とも、世界のフレグランス業界かつビューティービジネスとして成功を確立することができたのです。そして我々の叡智を結集させて、ラグジュアリーブランドの定義を塗り替えたのです」
(C)BANG Media International