花王「アジエンス」の新CM「しばっちゃうのが、もったいない」編が7月12日(木)からオンエアされ、タイアップソングとして柴咲コウが作曲、奥田民生が作曲を担当した楽曲が採用されることが分かった。

念願のコラボが実現した柴咲コウ(右)と奥田民生。

数年前のTV音楽番組の収録で柴咲は奥田と初対面し、その後のプライベートのパーティーで再会。さまざまなアーティストと即興共演する奥田を目の当たりにした柴咲は、彼のアーティストとしての才能に感銘を受け、いつか共に楽曲を作り上げたいと思うようになったという。

そして今回のCM制作にあたり、柴咲のもとに制作サイドから「新しい世界観『自分らしくイキイキと生きる女性の美しさ』をテーマに楽曲を作って欲しい」の依頼が舞い込んできた。この機会を逃すまいと考えた柴咲は、奥田に共作を依頼。2人のコラボレーションはこうして実現した。

ようやく念願が叶った柴咲は「民生さんの浮かびあがったひとつひとつの音を重ねていくやり方そのものがアスレチックみたいで、本当に楽しそうに音楽をされているなと思いました」と感想を述べ、作詞に関しては「民生さんのデモ音源を聴いて、まず浮かびあがった『肩に力が入らず浮遊している』感じ、『自立』感をテーマにした歌詞を作りました。楽曲のサビの部分の『流れよう』というのは「『流される』のではなく、自ら選択してそうする、という意味です」と制作秘話を明かした。

一方、奥田は共作について「柴咲さんとの制作作業はサクサクとスムーズ」と語り、「『イキイキと活力のある女性』というCMのテーマを頂いていたので楽曲制作しやすくありがたかった。CMのしなやかな美しい髪を見ながら作りました。今回作曲に加え全楽器を自分で演奏していますが、特に聴いてほしいのはタンバリンです」と聴き所を解説した。

また、柴咲はイメージキャラクターとしても引き続きCMに出演。撮影は千葉県松戸市にある「森のホール21」の正面エントランスで行われた。CM前半の階段を駆け下りるシーンで重要だったのは、誰かを見つけて嬉しそうな気持ちを伝える「表情」。カメラに顔を見せながら階段を下りる動作はなかなか難しかったが、テイクを重ねるうちに会心の笑顔を捉えることができた。

彼女がまとう衣装は、アジエンスが女性像として大切にしている"プレミアム感"をイメージ。白いレースを羽織るのか、派手なメイクを施すのか……悩んだ末に決まったのがゴールドを基調としたシルクの衣装だった。柴咲はよほど気に入った様子で、「このまま着て帰りたい!」と叫ぶほどだったという。

花王「アジエンス」 新CM「しばっちゃうのが、もったいない」編