佐々木興業は、音響システム「imm sound」を導入した「imm 3D sound シアター」を、シネマサンシャイン平和島に開設する。導入開始は6月30日から、このシステムの導入は日本初となる。

「imm sound」は、シネマサンシャイン平和島内CINEMA1(289席)に導入される

「imm sound」は、スペインのimm sound社が7年の開発期間をかけて作り上げた次世代型音響システム。従来の映画音響は、客席の前後左右を平面的にカバーする2Dサウンドだったが、同技術を導入する劇場では場内全体にスピーカーを配置して、垂直方向も含めたすべての空間をカバーし、音の立体的な移動や定位を可能にした。

スピーカーのセッティングの一例

シアター内イメージ図

同システムを導入する際には、サウンドデザイナーが劇場の音の広がりや残響を入念にチェック。その形状や広さに合わせて14.1ch~23.1chの中から最適なチャンネル数とスピーカーレイアウトを決定する。

また、ステレオ(2ch)、5.1ch、7.1chといった従来のオーディオフォーマットでつくられたコンテンツに関して、メインユニットである「imm 3D SP-U シネマサウンドプロセッサー」が2Dサウンドをリアルタイムに3D変換し、立体感のあるリアルなシネマサウンドに最適化することも可能となっている。

そのほか、音響設備以外にも、既存の物より約1.4倍大きく、かつ約1.8倍の明るさを持つスクリーンわずかに湾曲させて設置したり、ソフトレザーシートを導入したりすることで、総合的に快適な映画鑑賞を演出している。

なお、開設時の公開作品は、『アメイジングスパイダーマン IN 3D』。通常、同シアター利用の際にはシアタープレミアム料金として通常の鑑賞料金に200円が加算されるが、6月30日~7月13日までの期間、オープニング記念として通常料金のみで鑑賞することができる。