西武鉄道は6月30日、ダイヤ改正を実施する。池袋線は練馬高野台~石神井公園間複々線化工事の一部完成にともない、優等列車と各駅停車の乗り継ぎが便利に。新宿線では昼間の運行形態で全面的に見直され、わりやすいダイヤに改善される。

6月30日のダイヤ改正で、西武新宿線で昼間に運転されていた快速急行と拝島快速は廃止に

池袋線練馬高野台~石神井公園間では複々線化工事が進められており、6月23日に石神井公園駅の下りホームを全面使用開始。これまで練馬高野台駅にあった折返し線設備は石神井公園駅に移設される。6月29日からは、石神井公園~練馬高野台間の複々線上り部分を使用開始する。

これを受けて、6月30日のダイヤ改正では、平日朝の練馬高野台駅発着の列車7本がすべて石神井公園駅発着となるなど、優等列車と各駅停車の乗継ぎがより便利に。また、昼間および夕方に池袋駅を発車する優等列車の発車時刻を均等化し、運転区間や列車種別の見直しが行われる。

新宿線と拝島線でも、昼間の運行形態を全面的に見直す。列車種別を特急・急行・各駅停車に統一し、快速急行と拝島快速の列車種別は廃止に。優等列車と各駅停車の乗継ぎ駅を、上りは上石神井駅、下りは鷺ノ宮駅に統一し、運転本数や運転区間も見直される。これにより、各駅停車の急行通過待ちがなくなり、所要時分が最大で上り6分、下り3分短縮されるという。

拝島線では、平日朝に萩山駅で行われていた併合・分割作業を一部廃止。拝島線の6両編成の列車を10両または8両編成とすることで、同路線の混雑緩和を図る。

その他、多摩湖線では平日朝の一部列車を西武遊園地~国分寺間直通運転とし、一橋学園駅発着の2本を萩山駅発着とするなど運行形態を変更。山口線(レオライナー)も時刻が変更される。なお、西武多摩川線は今回のダイヤ改正の対象外となる。