シャープは17日、「AQUOSブルーレイ」3製品を発表した。ラインナップは「BD-T2100」「BD-T1100」「BD-T510」の3モデル。内蔵HDD容量は、BD-T2100が2TB、BD-T1100が1TB、BD-T510が500GBとなっている。発売は5月30日で、価格はオープン。推定市場価格は、BD-T2100が180,000円前後、BD-T1100が115,000円前後、BD-T510が90,000円前後となっている。

スロットインHDD"SHDD"を利用可能なAQUOSブルーレイ。上が2TBのHDDを内蔵する「BD-T2100」で、左下が1TBのHDDを内蔵する「BD-T1100」、右下が500GBのHDDを内蔵する「BD-T510」

新モデル最大の特徴が、内蔵のHDDのほかに、別売の「SHDD」というスロットイン方式のHDDを利用できるようにした点。このところ、外付けHDDへの録画に対応したBDレコーダーが増加しているが、それらの製品ではUSB接続タイプのHDDを利用する。SHDDは、レコーダー内部にスロットインで接続する、シャープ独自仕様のHDDだ。既存のiVDRとも異なる仕様となっている。

現時点では、容量500GBの「VR-SHD50」が5月30日に発売されることが明らかにされている。VR-SHD50の価格はオープンで、推定市場価格は12,000円前後。スロットイン方式のHDDの採用は、国内市場向けBDレコーダーとして初となる。

別売のスロットイン方式のHDD「VR-SHD50」(容量:500GB)。同社によると、これ以外の容量の"SHDD"の発売は、現時点では予定されていないとのことだ

SHDDは、本体に装備された専用スロットに挿入して使用するため、設置スペースや専用の電源などを確保する必要がない手軽さがメリットだ。また、DRモードで録画した番組を最大10倍速でダビングできるという高速性も持ち合わせている。なお、本体背面にはUSBポートも装備しており、USBタイプの外付けHDDを使用することも可能だが、SHDDとUSB接続のHDDは排他使用となる。

フロントパネル内にSHDD用のスロットを装備。設置のためのスペースや電源を用意する必要がなく、手軽に増設できる

SHDDには、最大で10倍速の高速ダビングが可能

発表した3モデルは、いずれも地上/BS/110度CSデジタルチューナーを3基搭載しており、3番組の同時録画が可能だ。「スカパー!HD」用チューナーを接続した場合には、最大4番組の同時録画も可能となっている。SHDDを録画先として選択している場合でも、最大3番組までの同時録画が可能だ。番組録画中の高速ダビングやネットワーク経由での再生にも対応している。

本体背面には、HDD接続のためのUSBポートも備える

USB接続タイプのHDDとSHDDは、どちらか片方しか使うことができない

従来モデル同様、内蔵チューナーでテレビ番組を視聴中に、最大90分前まで遡って再生したり、電話や来客などの際に一時停止して後でその続きから再生する「ちょっと戻っテレビ」機能も搭載。無線LANアクセスポイント機能「Wi-Fiコネクト」も搭載しており、無線LANの使える環境では、ネットワーク配線を行う必要はなくなる。

上位モデルのBD-T2100/T1100では、アンチバイブレーションキャビネットやオーディオ専用コンデンサが採用されており、高画質化と高音質化が図られている。

本体サイズは共通で、W430×D236×H61mm。重量は、BD-T2100とBD-T1100が約4.1kgで、BD-T510が約3.3kg。消費電力は、BD-T2100とBD-T1100が約44Wで、BD-T510が約37Wとなっている。

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