シャープは28日、BDレコーダー「AQUOSブルーレイ」の"ハイグレードシリーズ"新モデル「BD-W1100」「BD-W510」と、"かんたんシリーズ"新モデル「BD-HW51」「BD-H51」を発表した。発売は3月25日。価格はオープンで、推定市場価格はBD-W1100が100,000円前後、BD-W510が85,000円前後、BD-HW51が75,000円前後、BD-H51が60,000円前後だ。

ハイグレードシリーズの「BD-W1100」(左上)「BD-W510」(右上)とかんたんシリーズの「BD-HW51」(左下)と「BD-H51」(右下)

ハイグレードシリーズのBD-W1100・BD-W510は、昨年9月に発売した「BD-W1000」「BD-W500」の後継機種。地上/BS/110度CSデジタルチューナー×各2基に、スカパー!HDチューナー×1基を内蔵した4波対応・7チューナー搭載モデルで、BD-W1100は1TB、BD-W510は500GBのHDDを内蔵する。マスストレージクラスに対応したUSBポートを装備しており、外付けHDDを接続することも可能だ。

90分前まで遡れる「ちょっと戻っテレビ」

ジャンルを指定すると、その分野の最新番組を自動録画してくれる「最新上書き録画」

新モデルの大きな特徴が、タイムシフト再生機能「ちょっと戻っテレビ」と、ジャンル別自動録画機能「最新上書き録画」を搭載した点だ。「ちょっと戻っテレビ」機能は、番組を視聴している際に気になるシーンをもう一度見たり、来客や電話などで視聴を中断した際に中断した場所から見直したりできる機能だ。最大90分まで遡って視聴することが可能となっており、再生中には画面下にシーンごとのサムネイルを表示させることもできる。録画機能付きテレビなどには比較的よく採用されている機能だ。

「最新上書き録画」機能は、指定した複数のジャンルの番組を自動録画するもの。録画は上書きモードで行われ、常にそのジャンルの最新番組が録画リストのトップに表示される。

また、新開発の高速ドライブの搭載により、HDDからBDへのダビング時間が従来よりも約20%短縮した点も特徴だ。

従来機種同様、「Wi-Fiコネクト」機能を搭載。「ホームネットワーク」や「スマートファミリンク」といった機能をワイヤレスで利用することが可能だ。「ホームネットワーク」はDLNAを利用した機能で、レコーダーがサーバーとなり、HDDに録画した番組を他の部屋にある「AQUOS」シリーズの液晶テレビなどDLNA・DTCP-IP機能に対応した機器で視聴できるというもの。現在放送中の番組をネットワーク経由でストリーミング視聴する「放送番組転送」にも対応している。「スマートファミリンク」はスマートフォン「AQUOS PHONE」シリーズとの連携機能。

かんたんシリーズのBD-HW51は地上/BS/110度CSデジタルチューナー×各2基を搭載するモデルで、BD-H51は地上/BS/110度CSデジタルチューナー×各1基を搭載するモデル。内蔵するHDDはいずれも500GBだ。かんたんシリーズの特徴は「かんたんメニュー」と「ゆっくり再生」機能の搭載。「かんたんメニュー」機能は、画面上にその時の操作に必要な項目だけのシンプルなメニューを表示すると同時に音声ガイダンスを行というもの。リモコンのかんたんメニューボタンを押すことで起動する。

「ゆっくり再生」機能は、通常の0.9倍速で再生し、ニュースやスポーツ実況などを聞き取りやすくするという機能だ。どちらの機種もフロントパネルには、大型の「再生」「一時停止」「録画」「停止」ボタンが並べられており、VHSデッキから乗り換える場合にも違和感を感じにくいスタイルとなっている。

その時の操作に必要な項目だけのシンプルなメニューを表示する「かんたんメニュー」

本体左側には、VHSデッキのように再生・録画などの大きなボタンが並ぶ

型式 BD-W1100 BD-W510 BD-HW51 BD-H51
内蔵HDD 1TB 500GB
HDD・BD間のダビング速度 最高約60倍速 最高約24倍速
消費電力 約33W 約30W 約29W 約30W
サイズ W430×D236×H58mm W430×D238×H58mm
質量 約3.5kg 約3.3kg 約3.2kg
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