NHK土曜ドラマスペシャル『あっこと僕らが生きた夏』(4月14、21日 21:00~)の完成試写会が4日、都内で行われ、川島海荷、柳下大、宇梶剛士が出席した。

土曜ドラマスペシャル「あっこと僕らが生きた夏」に出演した(左から)柳下大、川島海荷、宇梶剛士 拡大画像を見る

同作は、がんと闘いながら、大分県の楊志館高校野球部を甲子園出場に導いた女子マネージャー・あっこ(川島)と仲間たちのドラマ。実話を元にしており、実在するあっこの日記に綴られた思いを丹念に描いている。

難病を抱えながらも懸命に生きるあっこを演じた川島は「悲しいだけではなく、希望を感じられる作品だと思います」と作品への思いを語った。あっこの日記はすべて読んだといい、「闘病中の心の深い部分が書かれていて、ドキドキしました。自分を励ましている言葉があり、それが印象に残ってます」と語った。また、あっこについて「芯を持っていて、強い子だと感じました」と評し、「負けず嫌いなところは(あっこは)私と似てます。今回の撮影は、夏の設定ですが、寒い時期に撮ったので、寒くても「大丈夫です」と言って気合いで撮りました」と意外な一面をアピールした。

一方、野球部のエース・中根役の柳下は「原作を読んで、感動して涙が止まりませんでした。どうしてもこのドラマに出たいと思いながら、オーディションを受けたんです」と深い思いを持って臨んだという。日記についても「自分も部員になった気持ちで読んでしまって、涙が止まらなくて全部読めなかったです。でも、読ませていただいたことで、エネルギーをもらいました」と熱く語った。

野球部の監督・本宮役の宇梶は「僕は、実際のあっこちゃんのいた野球部の宮地監督と知り合いなんです。だから、監督からお話を伺いながら取り組ませていただきました」と意外な接点を明かした。さらに、「宮地監督からは、指導者としての心のありようや、ノックは何のためにするのかという技術的な姿勢など、いろいろなアドバイスをいただきました」と撮影秘話を話していた。