Net Applications - Usage Share Statistics for Internet Technologies.

Net Applicationsから2012年3月のデスクトップブラウザシェアが発表された。昨年はシェアを落としたIEが今年に入ってから徐々ではあるがシェアを回復しており、3月には1%の伸びとなっている。逆に強い成長を続けていたChromeが、今年に入ってからシェアが伸び悩んでいる。3月でもこの傾向は変わらず、高止まりしている感がある。Chromeの伸び悩みには、Googleが3月に変更したプライバシーポリシーの反動も考えられるだろう。

2012年3月ブラウザシェア/円グラフ - Net Applications報告

2012年3月ブラウザシェア/棒グラフ - Net Applications報告

2012年3月短周期一括型バージョン別ブラウザシェア/円グラフ - Net Applications報告

2012年3月短周期一括型バージョン別ブラウザシェア/棒グラフ - Net Applications報告

順位 ブラウザ シェア 推移 備考
1 IE 53.83% 上昇に転じる
2 Firefox 20.55% 下落へ転じる
3 Chrome 18.57% 下落傾向
4 Safari 5.07% 微減
5 Opera 1.62% 微減
順位 短周期一括型バージョン別ブラウザ シェア 推移 備考
1 IE8 25.40% 27ヵ月連続1位。下落に転じる
2 Chrome+ 18.57% 微減
3 Firefox 4+ 16.58% 微減
4 IE9 15.17% 強い成長傾向
5 IE6 6.90% 微増
6 IE7 4.48% 下落傾向。6位に浮上
7 Safari 5.x 4.43% 7位に転落
8 Firefox 3.x 3.97% 下落傾向
9 Opera 11.x 1.39%

バージョン別では、IE8のシェア1位は変わらないが、今月はシェアを急激に落としており、逆にIE9が急激にシェアを拡大させている。IE7とIE6は去年よりシェアを落としているが、IE6のみ3月では微増に転じた。Microsoftは今年に入ってからIEの自動アップグレードを行なっており、日本でも3月下旬に開始されている。まだシェアへの影響は見られないが、日本では特にIE6ユーザが多く、将来IEのシェア変動が見られるかもしれない。

Net Applicationsの調べではChromeの成長が鈍化しているが、StatCounterの報告では順調にシェアを拡大している。3月18日には、1日だけだがChromeがIEを抜いて1位を獲得したことも発表された。

また、2月にシェアを回復したFirefoxだが、3月に入ってシェアが再び下落に転じている。Firefox 3.6系は4月にサポートを終了することを発表しており、Windowsの最小サポート環境の変更も決定している。こちらも、まだシェアへの影響は見られないが、今後これらが影響を及ぼす可能性が考えられる。