Windows Internet Explorer 9

Microsoftは今年の始めからIEの自動アップグレードを開始すると発表していたが、日本でも自動アップグレードが始まったことが発表された。

1月よりオーストラリアとブラジルを対象に始められた自動アップグレードは全世界で順次行われてきており、3月27日より日本でも行われるようになった。対象はWindows XP/Windows Vista/Windows 7で、Windows XPでIE6やIE7を使用しているユーザにはIE8へのアップグレードが、Windows VistaやWindows 7のユーザにはIE9へのアップグレードが実施されることになる。

ただし、すでに一度IE8やIE9へのアップグレードを拒否しているユーザに対しては自動アップグレードは実施されない。アンインストールしてOSのデフォルトブラウザを使い続けることもできる。また、アップグレードしたくないユーザ向けにIE8IE9の自動アップデート無効化ツールが提供されている。

Microsoftでは昨年より世界のIE6のシェアを「Internet Explorer 6 Countdown」というサイトで公表している。Net Applicationsが公表しているブラウザシェアを参考にしており、日本は全世界に比べてまだIE6のシェアが高い状況にある。この自動アップデート作業が始められたことで日本のIEバージョン事情も変わってくる可能性が高い。

ブラウザの自動アップグレードはChromeがすでに実施しており、ほとんどのユーザが最新版を使う状況になっている。Firefoxでも、Firefox 4からはバックグラウンドで更新を取得し、ユーザにアップグレードを勧める仕組みが採用されている。また、ベータ版のFirefox 12にはChromeのような自動アップグレード機能「サイレントアップデート」が導入された。