田村淳(ロンドンブーツ1号2号)

3月29日、田村淳(ロンドンブーツ1号2号)が吉本興業東京本部で記者会見を開催し、24日に多摩川で実施されたイベント『多摩川でたまちゃんコスプレゴミ拾い! おもしろゴミコンテスト!』の活動報告会を行った。

本イベントは田村淳がプライベートで開催しているプロジェクト『淳の休日』の一環として、『AQUA SOCIAL FES!! 2012』とコラボして行われたもの。そのイベント名の通り、かつて一世を風靡したアザラシのたまちゃんのコスプレをして多摩川沿いを歩き、ゴミ拾いをするという内容で、参加者はTwitterで公募された約100人の一般人である。

なお『AQUA SOCIAL FES!! 2012』(以下、ASF)とは、トヨタのコンパクトハイブリッドカー『AQUA』の新発売に合わせて立ち上がった一般参加型のPRプログラムで、日本全国で水をテーマにした環境保護・保全活動を行うという活動を行っている。

当日はあいにくの雨となったが、たくさんの一般人が参加した

そんな両者がコラボするきっかけになったのは、田村淳がMCを務める文化放送ラジオ『NewsCLUB』にASFのスタッフであった鈴木氏がゲスト参加したこと。「楽しみながらエコ活動しよう」という同氏の考えに田村淳が共感したことから今回のイベントの構想が固まったのだという。

今回はASFの総合プロデューサーの岸氏と、イベントに参加した芸人のニブンノゴ、そして同じく参加者である一般人4名も登壇し、参加しての感想などをコメントした。

ASFの総合プロデューサーの岸氏

まず田村淳は『淳の休日』について、「もともと一般の方と絡むのが好きで、何か楽しいことをやりたいと思っていました。Twitterや生配信というものと出会って、ここだとテレビみたいな制約やルールがまだないので遊べるなと。今のテレビは失敗できない場所になってしまったので、ゆるすぎてそっちではできない企画をやっている感じです。ネットなら演出家や演者も100%の力で臨めるので、そこで培ったものをテレビにも活かせるんです」とイベントを始めた経緯を説明し、さらにこれまでの『淳の休日』の活動として「一般の方がマスクをつけたままお見合いをしたり、忍者の格好で僕が一般の方の家に料理を作りに行ったり、Twitterで呼びかけて楽器の経験がある人を集めて即席演奏会を行ったり、色々なことをしています」と今までに行ってきた企画の内容を紹介した。

『淳の休日』で特に人気のある企画は『マスク de お見合い』だという

そんな『淳の休日』の新しい試みとして行われた今回のゴミ拾いには、Twitterを通して約100人の一般人が参加。そのうち半数がたまちゃんのコスプレをして多摩川沿いのゴミを拾い集めた。

田村淳は「今回たまちゃん目線になったことで気づいたことがたくさんありました。たまちゃんのコスプレをした人が多摩川沿いでゴミを拾っている光景は、たまちゃんにも見せてあげたかったです」と述べ、これにASF岸氏が「たまちゃんって別に川が綺麗とか本来関係ないはずなんですけど(笑)、でもそこにつっこむのではなく、皆が楽しくできるきっかけになっているわけですから、それでいいんだなと思いました」とコメントした。

イベントには後輩芸人も多数参加した

また、ゴミ拾いの成果について田村淳は、「集まったゴミはたくさんの量ではないかもしれないけど、何もしなかったらゴミはあそこから動くことはなかった。それと、アザラシのコスプレをしてゴミ拾いしようよと呼びかけたことで、集まった人たちの中にゴミ拾いをするという意識が生まれたことが成果だと思います」と参加者の意識改革こそが成果であったことを強調。また、「ゴミには拾っちゃいけないものがあることもそのとき知りました。原付が川に捨てられていて拾い上げようとしたら、それは所有権がまだ他の人にあるから行政を通さないとダメらしいんです。ゴミみたいな法律のある腐った国だなと思いました」と田村淳らしい痛烈なコメントも飛び出した。

さらに、イベントではただゴミを拾うのではなく、楽しんでゴミ拾いをしようという企画主旨のもと、「おもしろゴミコンテスト」が行われた。

「おもしろゴミコンテスト」で優勝した現物がこちら。ちなみに賞品は『淳の休日』特製の盾と金のトング

ガスコンロやバスケットの得点ボード、物干し竿など、驚くようなゴミが見つかる中、優勝したのはルミカライトにトイレットペーパーの芯をつけて長く伸ばした謎のアイテム。田村淳は「ゴミってなんでここに捨てられたんだろうとか考えると面白い。たぶんこれは、コンサートに持っていって目立とうとしたんだけど、アーティストからあまり振り向いてくれなかったからその腹いせに捨てたのかなと(笑)」とゴミが捨てられた経緯を予想して会場を笑わせていた。

参加者は今回の活動に参加したことで日々の意識が変わったという

また、今回のイベントに参加し、報告会にも登壇した一般人4名のうち、ゴミコンテストで優勝した青年は「優勝できるとは思ってなかったのでびっくりしました。参加したことで、これまで普通に歩いていたら気づかなかったようなゴミを発見できるようになりました」と述べ、家族で参加したという3名の親子は「子どもに楽しんで一生懸命何かをやるということを教えたかった。それが教えられただけでもよかったなと」と、イベントに参加したことが教育に役立ったと感想を語った。

ネットならではのゆるい企画を行う『淳の休日』に今後も期待したい

今後、『淳の休日』では大人が本気で運動をする『大人の運動会』をはじめとして、様々な企画を開催していく予定だという。

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