国土交通省は、貨物自動車の全事故における追突事故の割合が高いことなどを受け、世界に先駆けて、大型貨物車に備える衝突被害軽減ブレーキの技術基準を策定すると発表した。
同装置は、ミリ波レーダーが常に前方の安全を確認し、ドライバーが停止車両に気付かない場合は音でブレーキ操作を行うように促すというもの。さらに、追突もしくは追突の可能性が高いとコンピューターが判断すると、ブレーキが自動で作動し、追突事故を防ぐという。
新型車に関しては、総重量22トン以上の貨物自動車(牽引自動車および被牽引自動車を除く)、ならびに同13トン以上の牽引自動車では2014年11月1日以降から、同20トン以上22トン以下の貨物自動車(牽引自動車および被牽引自動車を除く)では2016年11月以降から、同装置の設置を義務付ける。
継続生産車に関しては、総重量22トン以上の貨物自動車(牽引自動車および被牽引自動車を除く)では2017年9月1日以降の製作車から、同13トン以上の牽引自動車では2018年9月1日以降の製作車から、同20トン以上22トン以下の貨物自動車(牽引自動車および被牽引自動車を除く)では2018年11月1日以降の製作車から、設置を義務付ける。
貨物運送に使用する総重量8トン以上20トン以下の普通自動車(第5輪荷重を有する牽引自動車および被牽引自動車を除く)については、当分の間、装置を備える場合の要件とし、「いずれ設置を義務化していく」(同省)としている。
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