三菱自動車は9日、3月8日から一般公開が行われた「ジュネーブ国際自動車ショー」にて、SUV「アウトランダー」(欧州向け)の新型を世界初披露したと発表した。販売は今夏よりロシアから始められ、以降は欧州、日本、オセアニア、中国、北米へと展開を進める。

新型「アウトランダー」(参考出展)

同車は、クラストップレベルという低燃費と低CO2を実現した環境性能や、先進安全技術の採用、上質で使い勝手の良いインテリアなどが特徴というSUV。エンジンは、新開発の可変動弁機構を採用した4J11型新型MIVECエンジン(2.0L 4気筒 SOHC 16バルブ)と、欧州の排出ガス規制に対応する4N14型クリーンディーゼルエンジン(2.2L 4気筒ターボチャージャー付き)を搭載する。

また、アイドリングストップ機能「オートストップ&ゴー」、ボディ構造の最適化などによる車体軽量化、空力性能の改善などにより、クリーンディーゼルエンジン搭載車(6MT、2WD車)のCO2排出量(目標値)は130g/km以下を実現。さらに、エコ運転を支援するシステムを採用し、実用燃費の向上をサポートする。

安全性能では、前方の障害物を検知して自動ブレーキにより衝突事故を予防する「衝突被害軽減ブレーキシステム」(FCM)、高速走行や渋滞時のような極低速走行時でも前車との車間を維持する「レーダークルーズコントロールシステム」(ACC)、走行レーンを逸脱しそうな場合に警報で注意を促す「車線逸脱警報システム」(LDW)などの先進安全技術を採用している。

インテリアは、インストルメントパネル表面にソフトパッド材を採用したほか、スイッチなど操作系やディスプレイなどの表示系を、操作性や視認性の良い場所にレイアウト。後席(セカンド、サードシート)は、簡単な操作でシートアレンジができ、ワイドでフラットなカーゴスペースを作り出すことも可能。荷物の出し入れに便利な電動テールゲートも採用されている。