富士重工業は3日、トヨタ自動車と共同開発した、水平対向エンジンFRレイアウトのスポーツカー「SUBARU BRZ」を3月28日に発売すると発表した。カスタマイズに適した「RA」、標準グレードの「R」、最上級グレードの「S」という3つのグレードが用意され、価格は205万8,000円から287万1,750円。

「SUBARU BRZ」Sグレード

同車は、「Pure Handling Delight - 新しい次元の運転する愉しさ」をコンセプトに、水平対向エンジンが持つ「低重心」「軽量」「コンパクト」という特長を最大限に活かすために、さらに低く、車体中心に近づけてエンジンを搭載。これにより、世界トップクラスの「超低重心パッケージング」を実現したという。

エンジンは、高回転までよく吹けあがり、環境性能に優れた高効率水平対向エンジンを専用開発。トヨタの直噴技術「D-4S」(燃料噴射システム)との組み合わせにより、自然吸気エンジンで1リッターあたり100psの出力と、JC08モードで13.0km/L(R : 6MT)の燃費を実現している。

「SUBARU BRZ」コクピットイメージ。(レザー/アルカンターラパッケージはメーカー装着オプション。写真のナビゲーションシステムはディーラー装着オプション)

シャシーは、四輪をしっかりと接地させることにより、操縦性と走行安定性、乗り心地の高さを実現。新たに開発された軽量高剛性ボディは、高い運動性能に最適なボディ剛性と衝突安全性能に必要な強度を確保し、高張力鋼板の積極採用などにより軽量化も図られている。全車に横滑り防止装置を採用し、安全性も考慮されている。

全グレードともに、エンジンは2.0L水平対向4気筒DOHC、駆動方式はRWDを採用。変速機はRAが6MTのみ、RとSは6MTもしくはE-6ATを搭載する。