パナソニックは31日、デジタルカメラ「LUMIX(ルミックス)」シリーズの新モデル「DMC-TZ30」を発表した。発売は3月8日予定で、価格はオープン。推定市場価格は40,000円前後となっている。

光学20倍ズーム機ながらスタイリッシュなコンパクトモデルの「DMC-TZ30」。カラーはブラックとレッド、ホワイトの3色が用意される

厚さわずか28.2mmのスリムボディでありながら、20倍ズームレンズを搭載する。レンズ表面にはナノ(nm)レベルの微細構造を持つ新開発の「ナノサーフェスコーティング」が施されている。これは超低屈折率の薄膜をレンズ表面に形成して光線の反射を低減、ゴースト・フレアを抑えるという技術だ。これにより、クリアーな画像を実現する。なお、本製品は超解像技術も搭載しており、同技術により解像感の低下を抑えてデジタルズームを行う「超解像iAズーム」では40倍ものズーミングが可能。なお、ブレ対策としてはレンズ内蔵の光学式手ブレ補正機構と、歩きながらの動画撮影時のブレを抑えるアクティブモードを備えている。

撮像素子は、新開発の高感度MOSセンサーを採用。感度を向上させて暗所での画質を高めた。一方で、平坦な部分などには最適なノイズリダクションを施す「3DNR技術」、明るい場所と暗い場所に分けて最適なノイズリダクションを行う「マルチプロセスNR技術」の2つを併用あるいは使い分けることで、高感度撮影時のノイズを効果的に抑えることが可能となっている。ヴィーナスエンジンの進化との相乗効果で、ISO1600時ではノイズを半分にまで低減することに成功した。

なお、「TZ」シリーズで従来より搭載しているGPS機能は、さらに進化。全世界約100万件(日本は約6万件)の地名表示が可能なのに加えて、新たに地図機能と連携が可能になった。全世界90以上の国・地域の詳細地図データを収録したDVDが本製品には付属しており、これをSDカードにコピーすると、DMC-TZ30のモニター上で地図を表示されられる。

その他の主な仕様は、撮像素子が有効1,410万画素の1/2.33型MOSセンサーで、レンズの焦点距離が24~480mm(35mmフィルム換算時)、開放F値がF3.3~F6.4、対応感度がISO100~ISO3200(高感度モード時はISO1600~ISO6400)。背面のモニターは46万ドット・3型のタッチパネル液晶で、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードおよび内蔵メモリ(約12MB)、バッテリーはリチウムイオン充電池、CIPA準拠の撮影枚数は約260枚となっている。

サイズは104.9×D28.2×H58.9mm(突起部を除く)、重量は本体のみで約184g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約206gだ。

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