パナソニックは31日、デジタルカメラ「LUMIX(ルミックス)」シリーズの新モデル「DMC-3D1」を発表した。発売は2月16日予定で、価格はオープン。推定市場価格は50,000円前後となっている。

レンズと撮像素子を2セットずつ備える「LUMIX DMC-3D1」

レンズとMOSセンサーを2セットずつ搭載し、3D形式の静止画や動画を撮影できるモデル。3D静止画の形式はMPO、3D動画はサイドバイサイド方式となっている。2D撮影の形式は静止画がJPEG、動画がAVCHDもしくはMP4(いずれも最大1,920×1,080ドット)。3D撮影と2D撮影はボタンひとつで簡単に切り替えが可能。3D形式で撮影したデータは、同社のプラズマテレビ/液晶テレビ「ビエラ」シリーズや、ハイビジョンレコーダー「ディーガ」シリーズのカードスロットにSDカードを挿入するだけですぐに再生できる(対応機種は同社のWebサイトを参照)。

また、2レンズ・2センサー搭載モデルならではの特徴として、各セットを別々に動作させることが可能。具体的にはワイド側とズーム側というように2つのレンズの焦点距離を変えたり、動画を撮影しながらフル画素の静止画を撮影したりできる。

昨年の「CEATEC JAPAN 2011」で展示されていた同機のプロトタイプと思われるモデル

3D撮影機能ばかりに注目しがちな本モデルだが、撮影シーンを認識して、自動で設定を切り替えるシーン判別機能や、超解像技術など便利な2D撮影機能も備えている。シーン判別機能は、静止画撮影時で「i人物」「iマクロ」「i風景」「i夜景」「i夜景&人物」「i赤ちゃん」「i夕焼け」「標準(動き認識)」の8つのシーンを、動画撮影時で「i人物」「iマクロ」「i風景」「iローライト」「i通常動画」の5つのシーンを自動認識するもの。超解像技術は、画像の輪郭やディテールごとに最適な処理を施すものだ。

その他の主な仕様は、撮像素子が有効1,210万画素の1/2.3型MOSセンサー×2基、レンズが焦点距離25~100mm(35mmフィルム換算時)の光学4倍ズーム仕様×2本、レンズのF値がF3.9~F5.7、ブレ対策は光学式手ブレ補正機構(レンズ内蔵)、対応感度が常用感度でISO100~ISO3200、高感度モード時でISO1600~ISO6400となっている(3D撮影時はISOオート)。背面のモニターは46万ドット・3.5型のタッチパネル液晶、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードおよび内蔵メモリ(約70MB)。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約200枚、動画の連続撮影可能時間は2D形式で約70分、3D形式で約50分となっている。

サイズはW108×D24.1×H58.5mm(突起部を除く)、重量は本体のみで約171g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約193gだ。

関連記事
パナソニック、無線LAN搭載でスマートフォン連携が可能な新LUMIX (2011年9月1日)
パナソニック、高感度時のノイズ低減やAF速度2倍を実現した望遠LUMIX (2011年9月1日)
パナソニック、光学24倍ズーム搭載のフルHD動画対応デジカメ「DMC-FZ48」 (2011年7月21日)
パナソニック、3.0型タッチ液晶により撮影後の加工も楽しめる「DMC-FH7」 (2011年5月24日)
パナソニック、広角24mmからの光学16倍ズームを搭載した「DMC-TZ18」 (2011年4月27日)