こちらは会場にも掲示されていた展示告知用のポスター。「おかえりなさい」

昨年10月に、ラジオ会館本館の壁面に衝突した(展示された)、ゲーム『シュタインズ・ゲート(STEINS;GATE)』に登場する人工衛星らしき「謎の物体」が、1月21日(土)より、ラジオ会館2号館1階にて展示されている。

この「謎の物体」は全長6m、横幅4m、重量約600kgで、株式会社MAGES.が『シュタインズ・ゲート』に登場するタイムマシンをほぼ実物大で再現したもの。

昨年10月28日~30日に行われた「秋フェス@ラジオ会館」では、同作品のプロローグで描かれたラジオ会館最上階への人工衛星の衝突シーンも再現され、ファンのみならず道行く人々からも大きな注目を集めていた。また「謎の物体」の保存か廃棄かは、同フェスのオリジナルグッズの売上によって決まり、めでたく目標金額に達したため今回の展示に至ったという。

普段はがらんとしたラジオ会館2号館1Fだが、「謎の物体」のおかげでなんともカオスな雰囲気に。二度見して中を覗き込む通行人も

最上階への設置もかなり大がかりな作業だったが、今回の設置は室内。一度「謎の物体」をパーツごとに分解して運び込んだ後に、再度組み立てるという方法で設置。前回は見上げる形だった「謎の物体」を、こうして至近距離で目にすると改めてその大きさに驚かされる。人間15人くらいは楽に入れそうと言うと大げさに聞こえるが、その圧倒的な存在感・スケール感からは実寸法よりもはるかに大きな印象を受ける。

そのほか、展示スペースには「謎の物体展示計画」と題した設計図、ラジオ会館最上階に設置した際の作業工程映像などの公開に加え、ファンたちが書き込む「コミュニケーションノート」などを用意。平日にも関わらず、多くのファンがカメラや携帯電話を片手に詰め掛けていた。ラジオ会館の担当者は「おかげさまでたくさんご来場いただいております。先週の土日は天気も悪かったのですが、そんな中、北海道や福岡など遠方から来ていただいて非常にうれしく思っています」とかなり盛況の様子で「本当に思った以上にデカいので、ぜひ見にきて実感して欲しいと思います!」と話している。

「コミュニケーションノート」に綴られた「エル・プサイ・コングルゥ!」「トゥットゥルー♪」「ぬるぽ」→「ガッ」など、普通なら謎の暗号にしか見えない言葉の数々も、ここではファンからの愛のあるメッセージに

現在、ラジオ会館オンラインのオークションサイト「ラジ★オク」では、1月18日より謎の物体保存計画」と題して、「謎の物体」が出品され新たな保管者を募集中。即決価格は200万円と高額ではあるが、この盛況っぷりを見ればこの中から新たな保管者が出てくることもありえなくはない。(ただし、送料と設置費用は別途に必要となります……)「謎の物体」は現在も絶賛展示中なので、ファンはもちろん、ファン以外の方も、その圧倒的な存在感を目に焼き付けていただきたい。

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