あの大人気アドベンチャーゲーム『Steins;Gate (シュタインズ・ゲート)』のシリーズ最新作がついに発売された。本作は東京・秋葉原を舞台に、主人公「岡部倫太郎」と発明サークル「未来ガジェット研究所」のメンバー(ラボメン)が活躍する"想定科学アドベンチャーゲーム"だ。『Steins;Gate (シュタインズ・ゲート)』シリーズは、従来の選択肢ではなく、携帯電話の返信内容や送信タイミングによってストーリーが分岐するゲームシステムが特徴で、秋葉原でよくみかける風景や、実在の事物やネットスラングのちりばめ、個性豊かなキャラクター性によって大人気を博したタイトルだ。

「シュタゲ」最新作がウィンドウズ用ソフトとして登場!

さて、今回もシリーズでおなじみのクリスティーナ(牧瀬紅莉栖)や、まゆしぃ(椎名まゆり)、ダル(橋田至)、バイト戦士(阿万音鈴羽)といったキャラクターが登場する……のだが、これまでのシリーズの雰囲気とは大きく異なっている。そう、本作は「もし『Steins;Gate』が、80年代の8ビットパソコンのゲームとして発売されていたら?」というコンセプトの元に作られたスピンオフ作品なのだ。

8ビットのグラフィックで表現される新たなストーリー

シリーズファンなら思わずニヤリとする展開が待ち受けている

ラボメンと会話をして失われたアイテムを探しだそう

80年代当時のアドベンチャーゲームは、現代のゲームとは異なり、画面が表示される際、1本ずつラインを引いた後、色をつけていくという手法をとっていた。本作では当時の雰囲気を表現するため、この手法が再現されているのだ。もちろん、画面表示は[SPACE]キーや[Enter]キーでスキップ可能なので、何度も訪れるシーンではスピーディな表示が行える。

昔なつかしのグラフィック表示

また、デフォルト設定では「MEC PC-8081mkⅡSR」という某有名PCを模したデジタル8色+FM音源仕様を採用。そのほかにも「MEC PC-6010mkⅡ」「Sharbo XI」「Sharbo NZ-2000(GreenMonitor)」「Fugitsu FE-7」などのスペックにも切り替えが可能となっている。思い入れのあるグラフィックでゲームを楽しめるのも大きな特徴となっている。

アクションが多彩なのも本作の特徴だ。状況に応じてさまざまな攻撃を繰り出せる。壁面や柱、ロープといったオブジェクトにつかまることができ、そこから銃を撃つことも可能だ。また、壁や柱に隠れる、オブジェクトを動かすといったアクションに加え、鍵を撃って解錠したり、ボンベを撃って爆発させたりもできる。

サウンドに関しては、当時のFM音源+PSG音源をエミュレートで再現している。さらにそれぞれの機種にあわせたスペックのサウンドを用意する凝りようだ。ちなみに劇中に収録されるサウンドは、当時を知る作曲家、阿保剛氏らが担当している。

グラフィックの機種変更は「設定」画面から行える。どうやら、隠し機種も用意されているようだ

「MEC PC-8081mk2SR」の画面

「MEC PC-6010mk2」の画面

「Sharbo XI」の画面

「Sharbo NZ-2000(GreenMonitor)」の画面

「Fugitsu FE-7」の画面

ディストピアや第三次世界大戦など比ではない悲劇……次項では担当ぱぴいがそのストーリーとコマンド入力のゲームシステムを指南 ――続きを読む