米Appleは1月19日(現地時間)、「iTunes U」アプリを公開した。iTunes UはスタンフォードやMITなど著名大学や文化機関の教育コンテンツを集めたiTunesサービスの1つ。今回専用アプリ化されたことで、アプリから直接コンテンツカタログにアクセス可能になったほか、iBooksの教育向けコンテンツを同アプリから直接利用できる。
iTunes Uは2007年に公開されたiTunesサービスの1つ。著名研究機関や文化機関などの講義テキストを中心に教育向けコンテンツをiTunesのストアサイトに集めたもので、これら教育機関は無料でホスティングが利用できるほか、必要な教材にアクセス制御をかけて一部学生に公開したりなど、主に教育機関を対象にしたサービスとなっている。iTunes Uで提供されるコンテンツはリッチテキストやPodcastなどが中心だったが、今回iTunes U専用アプリがリリースされたことで、iBooks 2で新たに提供された教育機関向けのインタラクティブなデジタル教科書コンテンツも利用できるようになっており、利用できるコンテンツの幅が広がった。iTunes Uとしての機能も従来どおりで、各種カタログの参照をアプリ上から行えるようになっている。
対応デバイスはiPadだけではなく、iPhone、iPod touchなどiOS 5以降であれば無料でアプリをダウンロードできる。またiPadであれば、新サービスの「iBooks textbooks」がアプリから利用できる。大学関係者以外でも、著名大学等の50万以上のバラエティ豊かな無料の教育コンテンツが利用できるなど、巨大な教育ライブラリにアクセスできる仕様になっている。